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すみません、少し戻ります
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敦が太宰を川から引き上げている頃、Aは首領の呼び出しに応じてマフィアの本部ビルに戻り、そのまま地下牢へ向かっていた
Aは敦につけた盗聴器をワイヤレスイヤホンで聞きながら廊下を歩く
河に入っているのか、流水音が聞こえる
地下牢へ行くと、拷’問班の黒服が出迎えてくれた
Aはすっかり仕事モードであり、幹部代行の威厳を放っていた
黒「象羅木さん、御休憩中の処申し訳ありません」
『否、大丈夫よ。君達はただ仕事をしてくれているだけだからね。吐かせた後は頼むわ』
黒「はい、有難う御座います」
Aはそう云うと、牢の中の捕虜へ目を向けた
其の瞬間、其の場に居た全員が金縛りにあった様に動けなくなり、温度が急激に下がった
Aの殺気だ
其れは、彼女の殺気で有りながら何処か最年少幹部を思い出させる様だ
『扨、じゃあ早速だが…君を此処から解放する取引をしよう』
捕「え……?」
突然、先程迄の殺気が嘘の様に消えたAは、美しい所作で抜刀し捕虜の枷を切って捕虜の前の椅子に腰掛けた
Aの元の美しさと相まって其の行動は見惚れる様だ
『嗚呼、勿論君が私達の味方になるならば、よ。君はうちの拷‘問班相手に殆ど口を割らなかったそうね。其の忠誠心は称賛するわ。だから、君をポートマフィアに勧誘する』
捕「お断りだ。何をされようと俺は裏切らない。そうやって油断させる気なんだろ。矢張りボスの言っていた通りお粗末な組織だ」
『そう、残念ね』
其の言葉とは裏腹に、Aはやや面白そうに笑った
もう既に彼女に軍配が上がったからだ
『異能力ー〈落武者〉』
先程迄捕虜を捕らえていて切られたはずの枷が、捕虜の頸と眼に鉄の輪となり音も無く巻きついて絞め出した
『真逆、意味も無く私が枷を外したとでも思ったの?うちに楯突いて情報も吐かないのだからどんな凄い奴かと思えば…期待外れ。少しは楽しめるのかと思ったのに。“お話し”するまでも無いわ』
捕「ぅ…ぁっガハ…お、前…真逆、マフィアの、黒姫かっ、!」
『嗚呼、そう呼ばれた事もあるわね。まあ其の忠誠心に敬意を称して直ぐに眠らせてあげるわ』
一方的に話を切り、Aは刀で捕虜の頸を血がでない程度斬った
そして異能力を発動し、捕虜を操って自白させる
『なら、後は宜しくね』
捕虜を冷めた眼で一瞥し、刀を仕舞って地下牢を後にする
僅か数分の出来事だった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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作者名:六等星 | 作成日時:2023年4月26日 6時