*国見 英* メ ラ ン コ リ ッ ク

メランコリック *02* ページ3

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＊国見side＊



国「……あの、俺、学校行くんで通してください。」



「俺等よ〜、金無くて困ってんだよ、」



と、あからさまに俺の話を聞かない様子。




邪魔。



さっさとそこ退けよ。



俺が後ろに一歩後ずさった時、





＿＿＿＿＿＿＿ヒュンッ＿＿＿




“矢”が飛んできた。



国「…………。」



矢、ね……。



『…おい、お前、コイツに何手ぇ出してんだよ。』



……だよな。



「あぁん？ テメーこそ何なんだよ」



金「国見、大丈夫か？」



国「…葉月のおかげで、何とか。」









珍しく、震えていた。









俺らしくない。



『……あんたら、金持ってんでしょ。









…確かめようか……？』



金「……きた…」



国「…どういう事………？」



金「……Aの、裏…。」


「な、ど、どうやって確かめんだよ!!!! ず、ズボン脱がすのか…!!!? 変態だな!!!!」


『…はぁ？ お前、アホだろ。









………こうすんだよ。』



すると葉月は持っていた矢を相手のズボンに当てる。


ギリギリ脚に当たらないくらいで。


俺だったら、死ぬかも…。



金「…いつ見ても凄いな。」




「お、おぃ…っ!!! やめろ…!!!!」



『…止める……？









……だったら、さっさと此処から消え去れ。』



「ひいぃぃぃぃいいっ!!!!!」



あのしつこい男は泣いて逃げていった。



国「……あ、のさ…」



『……え、？』



はっ、として振り返る葉月。



『あ、ぁあ………。ゆ、勇くん、国見くん、ご、ごめんなさい!!!!!』



国「え……？」



葉月はダッシュで逃走して行った。



金「…国見、お前、Aのあだ名、知ってるか？」



あだ名……？



国「……どんな…？」



金「俺も、最近になって知ったんだけど…








“正義のヤンキー、ブラック葉月”だってよ、」


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