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赤葦side



今日も昨日と同じように練習が始まって、練習試合をやって。昨日よりか幾分忙しくなさそうなAさんは清水さんにべったりだった


木兎さんは昨日の宣言通りAさんへの構ってもなくそれぞれがいつも通りで、お疲れ様でしたという黒尾さんの声に今日が終わった


練習後まだある時間に自主練しようとボールを持てば



「赤葦」



俺を呼ぶ黒尾さんの声。振り返るとその隣にAさんがいて、今のは絶対にわざとだと思った


隠してはいるけど、案の定驚いているAさんに、俺との間で何かあっただろうと絶対に勘付いている黒尾さんの意地の悪さが伺える



「なんですか?」
「たまにはさ、トス上げてよ、俺にも」
「は?」



いつもと変わらないニヤリとした表情を浮かべて俺に近づいてくる



「お前のトス打ってみたいなぁって」
「……」
「だめ?」
「いいですよ、別に」



断る理由がない。木兎さんが後ろで俺もと言う声は無視して、黒尾さんにボールを渡せばポンッと高く上がったボール


この辺かな、弧爪の見よう見まねで大体のところに上げれば、バチンッと音が響いて見事にスパイクが決まった



「うひゃーやっぱスゲーのな、お前トス。正確だわ」
「そうですか?弧爪の見よう見まねですよ」
「いや、スゲーよ。マジで。俺ももっと頑張らねぇとなぁ」
「……」



何が言いたいのか。その表情はどういう意味なのか


諦めた?いやまさか。この人が諦めるわけがない



「赤葦!俺にもトス!」
「あぁ、はい」
「黒尾ブロック飛んで」
「えー。ツッキー」
「いや巻き込まないでください」
「俺やりたいです!」



わらわらと集まってきた人たちに、ふとAさんを見れば清水さんと共に体育館を出て行くところだった


今日一日見ていて思ったけど、俺とどう接していいのかわからなくて俺を避けるのはわかる


けれど黒尾さんのことも避けているような気がした


それは少しでも気持ちが揺らいでいると捉えていいのだろうか


俺はまだ少し期待をしてもいいのだろうか



「赤葦!」
「あ、はい」
「なんだよぼーっとして。やるぞ」
「あぁ、はい。すいません」



もし少しでも可能性があるのなら俺は何回でも好きだと言うのに――…




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成田(プロフ) - かおりさん» こんばんは!コメントありがとうございます!嬉しいです✨結構長かったと思うのですが一気に読んでくださったんですね!ありがとうございます!更新頑張りますので、また読んでくださると嬉しいです✨応援ありがとうございます!! (6月26日 23時) (レス) id: 44d50683fe (このIDを非表示/違反報告)
かおり - 最高すぎて三連休を使って一気読みしてしまいました🥹❤️続きが楽しみすぎて楽しみすぎて🥺更新大変かと思いますが応援してます☺️🫶 (6月26日 10時) (レス) @page42 id: c82b12eeb8 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるの嬉しいです✨更新できるだけ頑張ります✨ (2023年2月8日 15時) (レス) @page2 id: 4c44710d84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 好きすぎて更新が待ち遠しいです😍😍どのキャラもかわいい🎀 (2023年2月8日 0時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:成田 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年2月7日 23時

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