信虎くんに懐かれました (ページ49)

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▽ ページ49

「さ、次は何するの？ハンバーグ？」

そう言って買ってきた材料を袋から出した信虎くんにストップをかけた

『ちょ、私頭が全然追いついていかないんだけど！』
「え？なんで？」
『だっ、て、』

私、今告白されたんだよね……？

「俺の気持ち知ってるでしょ？」
『え？』
「Aが好きだって今朝言ったじゃん」
『なっ…覚えて……！』
「好きな人に告白するんだもん。覚えてるよ」

相当飲んでるみたいだったし、まさか覚えているなんて思わなくて

彼の指がそっと頬に触れて髪に指を通す

信虎くんってこんなに大人っぽかったっけ

「Aが忘れちゃったなら何回でも言うよ。俺はAが好き」
『っ……、』
「彼氏と別れたばっかだし、急に告白されても困るかもしれないけど、俺がナンバーワン取ったらもう一回ちゃんと告白させて？それまで頑張って振り向かせるからさ」

くしゃりと撫でられた頭が、心臓がドキドキと煩くて。もう答えは決まっているんじゃないかと自分に問う

意識したのはつい最近で、それでも意識しないようにしていたのに――

『っ……もう、今言うタイミングだった！？』
「うーん、だってAがすっごい可愛くてキスしたいなって思っちゃったんだもん。それで言わないのって変じゃない？」
『っ……なに、それ……ってか、可愛いとか今まで言わなかったじゃん！急に言わないでよ』
「俺なりに我慢してたんだよ？ずっと前から可愛いとは思ってるし」
『っ……もうっ……ハンバーグ作るよ！』

またあざとい顔してそんなこと言って

熱くなる頬を誤魔化すようにハンバーグを作り始めた