信虎くんに懐かれました (ページ24)

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ピピピピッといういつもの目覚ましアラームの音を聞きながら目を覚ませば、私しかいないベッドにフッと笑って降りた

リビングに行けばソファで寝息を立てている信虎くんがいて

ちゃんと約束を守るなんて偉いじゃんと思いながらふと目に入ったのは昨日信虎くんと飲み干したシャンパン

綺麗なピンク色はもうそこにはなくて、手に取るとあんなに可愛いと思っていたそれはただの瓶にしか見えなかった

不思議とスッキリとした気持ちでそれをゴミ箱に捨てて洗面台へ向かうと歯を磨いて

「んー…はよ」

聞こえた声に鏡越しに見れば眠たそうな信虎くんがいた

『おはよ』
「おはよう、」

私の隣に来て

「ちゃんと約束守れたでしょ？」

眠たそうな瞳で笑う

『うん。偉い偉い』
「じゃあいい子いい子して？」

その言葉に彼を見れば冗談ではなさそうで、躊躇しながら伸ばした手は彼の髪に触れる

緩くパーマのかかった私のとは違う髪質

『偉いね』

嬉しそうに笑う信虎くんはやっぱり大きな犬みたいだ

『ほら、私仕事だから支度して』
「はーい」

足早に洗面所を出て行けば、慌てて追いかけてきた彼がいた