検索窓
今日:21 hit、昨日:14 hit、合計:4,171 hit

ページ3

一体彼は何者なんだろうか

シャワーの音が聞こえる中で、一人コンビニで買ったご飯を食べながらビールを飲んでいた

知らない男の人を家にあげるなんて何考えているんだと自分の行動に頭が痛くなって

シャワーから出たらすぐに帰ってもらおうと決めた

本当はトイレを貸したら帰ってもらうつもりだったのだが

トイレから出て来た彼があまりにもみすぼらしくて、お風呂に入っていけばと私から言ったんだ

ほんと、まるで捨てられた犬みたいで

いや、よっぽど犬を拾った方が安全だったと思う



『はぁ……』



ため息を吐けば、カチャリと音がしてリビングに入って来た彼



「風呂ありがと!助かった!」



お風呂に入ってさっぱりしたのかニカッと笑った彼は子供そのもので

私の中の危険信号が薄れていく



『どういたしまして。じゃあ帰ってくれる?』
「え!?」
『いや、えってトイレ貸してお風呂まで入れてあげたんだから十分でしょ?』
「うーん。確かに。この服はどうすればいい?」
『あげる』



手を広げる彼が着ているのは彼氏が泊まりに来たとき用に買っておいたスエットで、別に高い物じゃないし返してもらうのも面倒だからそう言った



「そっか。じゃあお礼」



そう言うと私の目の前に座った彼が、何故か目を瞑って顔を近づけて来たから



『ちょ、ちょ、ちょ、何してんの!!』



彼の口を手で抑えた




・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:成田 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年11月17日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。