信虎くんに懐かれました (ページ2)

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「――むぅ……」
『大丈夫、ですか…？救急車呼びましょうか…？』
「んー……もっと酒……ってこいー…」

もしかしたら彼は酔いつぶれいているのかもしれない

『あの、風邪ひきますよ。雨も降ってるし…』
「んー……」

すると目を擦りながら体を起こした彼の瞳がゆっくりと開いて

「あゆむ…？」
『……えっと、あゆむさんじゃないです』
「あゆむは？」
『わからないですけど、とりあえず雨が強くなってきたんで帰った方がいいですよ』

そう言うとグッと眉間に皺を寄せて目を瞑った彼が

何故か私の腕を掴んで

「やばい吐く」
『え！？』
「やばい、だめ、吐く」
『ちょ、ちょっと待って！！』

今吐かれたら私に被害が及ぶとストップを掛ければ止まった彼

「ぎもぢわるい…」
『…、あっちに歩いて行くとコンビニがありますけど』

首を横に振る彼は今にも泣きそうで

まるでダンボールに捨てられた子犬のような顔で私を見てくるから

『う、うちそこですけど、トイレ行きます…？』

結局、そんな彼に負けたのは私の方だった

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最初から一つに収まらずすいません