6 好きな人 ページ45
黒尾side
次の日の朝、食堂に行くとマネージャー達が食事を配っていた
その中に当然Aもいるわけで、今日もポニーテールに結ばれた髪には赤い宝石のようなヘアゴムと猫が付いたヘアゴムをしていた
それに満足して俺も並べば
『あ、クロ先輩おはようございます』
俺に気付いたAがそう言ってきた
「はよ」
『先輩は大盛でいいですか?』
「ん、」
すると茶碗いっぱいに盛り付けたご飯
『まだお替りあるんで言ってくださいねー』
「はーい」
そう言ってお盆にその盛られたご飯を乗せ隣に移動すれば、ニヤニヤと俺を見る梟谷の白福がいた
「何?」
「べつにー」
「ウゼー」
多分昨日の体育館での出来事を知ってるだろう白福
含みのある笑顔に何が言いたいかなんてわかりきっていて、関わりたくないと席に着いた
まぁ白福じゃなくても昨日のアレは俺がAを好きだと公表しているようなものだった
見ようによったらいつもマネ業を頑張ってくれている彼女にお礼の気持ちとしてあげたという形にも見えるかもしれないが
今までの俺の態度とか見てる奴だったら、それ以上の気持ちがあるなんてすぐにわかる
別に隠してたわけじゃないからいいけどさ、恥かしさっつーのはあるよね
でも、一週間という長い合宿であわよくばAに手を出そうなんて奴にはいい効きめになりそうだ
この男、赤葦にもそれが効けばいいんだけど……
「前、いいですか?」
「どうぞ」
そう言って俺の前に座って飯を食いだした赤葦は相変わらず無表情で何を考えているかわからない
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成田(プロフ) - ゆんさん» わー!嬉しいコメントありがとうございます!!この後もどんどん潔子さんと絡んでいきますので楽しみにしてくださると嬉しいです(*^^*) (2022年8月18日 10時) (レス) id: 4c44710d84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - すごい読みやすくて好きです(*´∇`)夢主と潔子さんの絡みがすごく好きです♥️ (2022年8月18日 1時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
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