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ページ46

「今日、一試合目の練習試合、うちと音駒チェンジだそうです」
「そうなんだ。了解」
「多分後で監督から指示が出ると思いますけど、一応先にと思いまして」
「赤葦も大変だねぇ、それ、木兎の仕事でしょ?」
「もう慣れましたよ」
「それで木兎は?」
「起きた時にはもう部屋にいなかったので多分走り込みでもしてるんじゃないですか?」
「うわーあいつの体力引くわー」



なんでそんなに元気なんだよ。小学生かよ


苦笑いしてふと感じた視線に顔を上げれば俺をじっと見る赤葦



「何?そんなに見られると恥ずかしいんですけど」
「あぁ、すいません、相変わらず凄いですね、寝ぐせ」
「あぁ、まぁね」
「俺も人のこと言えないけど、直さないんですか?」
「直んないの」



本当はそんなくだらない会話じゃなくて、俺に何か言いたくて来たんじゃねぇの?


昨日のことで俺がAを好きだって知っただろ?


いや、赤葦は最初からわかってたかな


自分の好きな子を好きなやつってなんとなくわかるし


それをわかってる上で諦めないってことはかなり本気だってことだ


赤葦がライバルとか正直面倒臭いんだけどな


木兎やリエーフみたいに単純な奴の方が楽。まぁあいつらは本気なのかどうかもわかんねぇけど



「Aさんて」



いきなり赤葦の口から出たAの名前に思わずドキリと揺れた心臓


いよいよ本題かと次の言葉を待っていれば



「学校でもあんな感じで笑ってるんですか?」



そう言った赤葦に肩透かしをくらった



「あーそうね、まぁ」
「それとも清水さんと一緒だからですかね」
「うんまぁそれもあると思うよ」
「俺が知ってる……中学の時とは少し変わりましたね、彼女」
「へぇ、そうなんだ。どんなんだったの?」



俺の知らないA


赤葦しか知らないA



「黒尾さんには教えません」
「…あぁそう」



結局、赤葦が俺に何か言ってくるなんてことはなくて、他愛もない話だけすると食事を済ませた赤葦


もしかしたらただ単に連絡事項を言いにきただけだったのかもしれないと片づけをする赤葦の背中をただ見ていた

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成田(プロフ) - ゆんさん» わー!嬉しいコメントありがとうございます!!この後もどんどん潔子さんと絡んでいきますので楽しみにしてくださると嬉しいです(*^^*) (2022年8月18日 10時) (レス) id: 4c44710d84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - すごい読みやすくて好きです(*´∇`)夢主と潔子さんの絡みがすごく好きです♥️ (2022年8月18日 1時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:成田 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月2日 22時

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