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「すんごい偶然」
『はいっ……』
「嬉しいの？」
『嬉しいです』
なんだろう、スゲー可愛いんだけどこの子
こんな顔もするんだ
そんな顔間近でされたら黒尾さんキュンキュンしちゃうって
『遠征来てよかった…バレー部入ってよかった』
「バイキングからの切り替え早っ！」
『バイキングの件はどうにか時間作るのでいいです！こっちはもしかしたら一生行けなかったかもしれないので！」
「そんな大袈裟な」
そんなに嬉しいものかねぇ、俺にはその気持ちはわからないけど
隣で嬉しそうにする彼女を見るとこっちまで嬉しくなってくる
「楽しみだね」
『はいっ！』
「向こうの元マネージャーだもんね」
『はい！もう早く会いたいです！』
「よかっ――」
って、あれ……？
ちょっと待てよ？
そういえばAさんバレー部に好きな奴いるって言ってたよな……？
会いたいって……え、そういうこと！？
特別バレーが好きじゃないって言ってた
不純だって言ってた
今この嬉しそうなAさんはそいつに会う為に火が付いたってこと……？
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