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一時間目の授業が終わると教科書とノートを机にしまった
前の学校ではやっていなかったところからの授業だったから、昨日一応教科書を予習しておいて本当によかった
そしてその授業中、なんと隣の弧爪くんが机に隠れてゲームをしていたのだ
先生に見つからなかったからよかったものの、私の位置から見えるソレに私が少し緊張してしまった
「……何?」
『え、あ、いや……』
未だゲームをしている弧爪くんをじっと見過ぎたのか、チラリとこちらを向いた視線
何か話さないと……
『あー……ゲーム、好きなんだね』
「うん」
『授業中、見つかるかと思ってひやひやしちゃったよ』
「あの先生は平気だから」
『そうなんだ』
先生によって使い分けているのか…なんて賢いのか
「Aさん!」
『わ、』
そんなことを思っていると、再び揺れた机に見れば戸波さんの姿
「ごめん、また驚かした」
『ううん。大丈夫』
「早速案内しようと思うんだけど、大丈夫?」
『うん。よろしくね』
そう言って立ち上がると、ふと妙に感じた視線
やっぱり転校生が珍しいのか、見渡せば視線がぶつかる人や逸らす人
しかもおまけに廊下からも感じた視線は多分違うクラスの人だ
転校生が気になるのもわからなくないけれど、こっち側に立つと正直あまりいい気はしない
「じゃあ行こうか」
『うん』
戸波さんの後に付きながら廊下を出て、まずは二年生の教室がある二階から案内してもらうことになった
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