【REBORN!】幻のアルコバレーノの波瀾万丈な日々。３【ヴァリアー編】

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『髑髏ちゃんは今日帰る？ちゃんと傷の手当てしたいなら家においで』



「ううん、大丈夫…。犬と千種が心配してるから」



『そっか。じゃあ黒耀だな』



「…あなたはどうして私に優しくしてくれるの？私が…ボスの守護者だから？」





急に立ち止まったかと思えばそんなことを聞く。

槍をぎゅっと握りしめて、ずっと言うか迷ってたんだろうか。



そんなの答えなんて簡単なのに。





『確かに僕が髑髏ちゃんを知ったのは君が霧の守護者として選ばれてからだ。

でもこうして髑髏ちゃんを心配して付き添うのには理由が2つある』



「…2つ？」



『そう。1つは君が女の子だからだ。僕も一応女だし、親近感っていうのかな？単純に仲良くなりたくてね』



「！」



『もう1つは君の大切な人から頼まれたからだ。〝クロームを頼めるのは君だけだ〟なんて言われたら、…ね。

初対面の僕に頭下げて頼むんだもん。本当に大切にされてるよね』



「骸様が…！？」



『だからさ、髑髏ちゃん。ちょっとずつでいいからこれから仲良くなろう。僕の友達になってほしいんだ』





そう言って彼女の槍を持ってない方の手を自分の両手でぎゅっと握りしめた。

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