標的63 ページ23
「おう。昨日振りだな」
『う、うん…』
「…おい、ここで話すんじゃねえ。酒がまずくなる」
「悪い、ボス。すぐに席を立つ」
そう言って大雅は一度も僕を見ずに立ち去った。
呆然とその後ろ姿とザンザスを見比べる。
え、これってもしかしなくても…騙された?
『ザンザス!!』
「うるせえ。あいつが望んだことだ」
『だからって嘘ついて会わせるなんて…』
「そうでもしねーとてめえは会わねぇだろ」
『…』
確かにザンザスが大雅と会えと言っても断ってただろう。
会ったとしてもケンカになるだけだ。
いや、そんな生温いもので済まないかもしれない。
『…何かあったらすぐに呼ぶから来て』
僕はそれだけ言い残すと大雅の後を追うことにした。
エレベーターの前で待つ姿を見つける。
その横顔からは何の感情も読み取れない。
それにしても大雅の方から話があるなんて驚きだ。
会いたくないって言われるならまだわかるけど…。
大雅の部屋らしき所へ入るよう促された。
『あの、とりあえずごめん!』
「…は?」
ソファに座り珈琲を入れてくれたところで頭を下げる。
そんな僕を怪訝そうな顔で睨みつけた。
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ユメ(プロフ) - 吸血蝶さん» おかえりー!ぜんぜん大丈夫だよ~ (2017年8月16日 19時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶 - ただいま!!帰って来ました!!!これからは返信出来ます!!!ごめんね!!! (2017年8月15日 21時) (レス) id: e29e369563 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - 吸血蝶さん» そうだよね! おっけーです!大丈夫だよ~ (2017年8月12日 21時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶 - うん。確か五巻くらいだったはず!!! それと、塾の合宿で15日まで返信出来ません!!!ごめん!! (2017年8月11日 0時) (レス) id: e29e369563 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - すみません!旅行中なので更新できないです(現在車内)。といってもそこまで遠くないので日帰りですが…。明日は遅くなるかもしれないけど更新します~ (2017年8月10日 23時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユメ | 作成日時:2017年6月4日 20時