標的42 ページ1
あれから1週間もしないうちにヴァリアーが来たらしい。
行きたかったけど怪しまれるからやめた。
例えばなんで戦いのこと知ってるんだとか。
ま、それもすぐにバレてしまうんだけど。
でもなぜかバレたくないというプライドに似た何かが自分の中にある。
そのせいで僕はツナたちに何も言えてない。
…とりあえずその話は置いとこうか。
やっとツナたちが学校に来たんだからな。
『久しぶりだね、ツナ!』
「A!」
『なんか逞しくなってる。かっこよくなったじゃん』
「なっ!」
一瞬にしてボンッと赤くなった顔を隠すツナ。
それが可愛くて頬をツンツンと突つく。
照れたようにこっちを見るから口元が緩んだ。
「(かっこいいとか女の子に初めて言われたな。
めちゃくちゃ嬉しいし、笑顔は可愛いし…何なんだよ!)」
心中穏やかではないツナに気づきもせず、今度は頭をなでてみる。
つんつんヘアーだが思ったより痛くないというかふわふわだ。
思わず真剣になでてると、ガシッと手首を掴まれた。
「…オレ、今日ヴァリアーと戦うんだ」
『知ってる』
「その中の一人に一度襲われたことがあって…力の差を見せつけられた」
『…』
「山本や獄寺くん、バジルくんまで傷つけられて…悔しくて悲しかった」
『…うん』
「だから負けられないんだ。強くなって仲間を守りたい」
『…うん』
そう強い意志で言った彼が眩しかった。
どんなに辛くても仲間のためなら強くなれる。
僕とは正反対で…自然と目を逸らした。
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ユメ(プロフ) - 吸血蝶さん» おかえりー!ぜんぜん大丈夫だよ~ (2017年8月16日 19時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶 - ただいま!!帰って来ました!!!これからは返信出来ます!!!ごめんね!!! (2017年8月15日 21時) (レス) id: e29e369563 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - 吸血蝶さん» そうだよね! おっけーです!大丈夫だよ~ (2017年8月12日 21時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶 - うん。確か五巻くらいだったはず!!! それと、塾の合宿で15日まで返信出来ません!!!ごめん!! (2017年8月11日 0時) (レス) id: e29e369563 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - すみません!旅行中なので更新できないです(現在車内)。といってもそこまで遠くないので日帰りですが…。明日は遅くなるかもしれないけど更新します~ (2017年8月10日 23時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユメ | 作成日時:2017年6月4日 20時