【REBORN!】幻のアルコバレーノの波瀾万丈な日々。１【出会い編】

標的31 ページ36

『話があるんだけど』



「…今度は何、葉月A」



『(今こいつ機嫌悪いな…)』





僕はリングの情報集めのため、早速心当たりがある人の元へ訪れていた。



ツナの身近な人辺りが守護者なのだろう。

ツナはもちろん、獄寺と山本も。



そして雲雀や京子のお兄さんが怪しいな。

…というわけでまずは雲雀に聞きに来たのだ。



なぜ初めに雲雀に聞くのかは簡単な理由だ。



ツナと山本と獄寺は風邪で休みだと先生に聞いた。

ま、多分それは嘘で修業でもやってるのだろう。



そうなると京子のお兄さんの元へ行こうと思った。

だけど、まだ来ていないと言われる始末。



つまり消去法でこうなったのである。





『こんな形のリング持ってない？』



「コレの事かい？」



『ふーん…やっぱり雲雀は…』





半分しか見えないが、おそらく雲のリングだろう。



〝なにものにもとらわれず我が道をいく浮雲〟

雲雀にはぴったりな守護者だな。





「…君、このリングについて何か知ってるの？」



『まぁね。その事は後から来る人に聞いたら？』



「後から来る人？」



『うん。すぐにわかるはずだ。

…じゃ、僕はそれを聞きに来ただけだから』





ヒラヒラと手を振って応接室を後にした。



リボーンが雲雀だけ放っとくなんてあり得ない。

でも、雲雀自ら修業の相手を探しに行くとも思えない。



それならリボーンが誰かを用意するという見解だ。



とりあえず僕はアイツらを茶化すのとリングの確認でも行くか。

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