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79-1:個人訓練 ページ28

年度末を迎えた。

ドラコに別れを告げられた真緒は、闇払いの試験に向けて、夏休みも学校に残ることにしていた。
未玖には学年末が終わる直前に伝え、両親と祖父への報告には青龍を向かわせた。

丸2日経って、青龍が戻ってきた。


青龍『…鷹守の反応が芳しくなかった』
「…日本に戻ったら、こっち(イギリス)には戻ってこれないと思ったからーーまあ、想定した通りだわ」



真緒は肩を竦め、セブルスの研究室へと向かった。

扉の前でノックをすると、何だ、という低い返事が聞こえた。


「失礼します」

真緒は扉をあけて、部屋へとつかつかと入り込んだ。
セブルスは自身の机に羊皮紙を広げ、難しい顔をしている。

セブルス「…何だね」
「闇払いの適性試験の対策を先生がしてくれるとお聞きしました」
セブルス「…誰に?」
「校長先生に」

セブルスが大きな溜め息を吐く。

セブルス「試験の結果もまだなのに?」
「NEWT試験は問題ないかと思いますので」

にっこりと微笑んで答えると、眉間の皺を深くしてセブルスが口を開いた。

セブルス「…君に振り回されるのも卒業で解放されると思っていたがーー…明日からだ、朝10時に闇の魔術に対する防衛術の教室へ来なさい」

「宜しくお願いします」


ちくりと嫌味もあったが、真緒は意に介さず返事をした。

セブルス「ところでーー…ドラコの話は聞いたかね」
「…何の話ですか?」

囁くように言ったセブルスに真緒は聞き返した。

セブルス「ルシウスの敵討ちをと…息巻いている」
「ーー…彼を、死喰い人にはさせないでください」
セブルス「我輩にはとめられんだろうな」

セブルスはぴしゃりと言った。
真緒はセブルスを恨めしげに見上げる。

「…話を変えますが、校長先生に分霊箱の1つである指輪について、ご忠告をしましたがーー…旅から戻られたら、すぐに指輪の呪いがかかっていないかを確かめてください」
セブルス「ーー善処しよう」
「それと、貴方はシシーに破れぬ誓いの申し出をさせてはいけない」
セブルス「…破れぬ誓いとはーー…一体、あのお方はドラコに何をさせるというのだね」

「…ご想像がついているのでは?」


真緒は首を傾け、端正な顔を歪めて言った。

「ヴォルデモートは校長先生を始末することがお望みです」
セブルス「まさかそれをドラコに…?」
「信じられないですか?」


真緒が問うと、セブルスは何も言わずに黙り込んだ。

セブルス「…あの方の言葉は、法律だ」

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はっさる(プロフ) - M.Sさん» はい!無理せずに頑張って下さい! (2019年9月17日 12時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - はっさる様:ありがとうございます!そんな風に言って頂けるととても嬉しいです(^^)どんどん物語も後半に入っていきますが、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです! (2019年9月17日 12時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
はっさる(プロフ) - いきなりのコメント失礼します!毎回更新されるのが楽しみです!夢主の設定や物語の進め方がとても好きです!毎回更新を楽しみにさせてもらってます!これからもご自身のペースで更新頑張って下さい!番外編の更新も楽しみにしてます! (2019年9月14日 0時) (レス) id: 0296957bfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M.S | 作成日時:2019年8月23日 18時

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