My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ9)

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side A

「じゃあ着替えよっかー。右腕から袖通してくよ？」

断っていきながら、袖を通してあげて。
もう検査着でいっかなーって。

「よーし終わりー！すっきりしたねーA。」

抱っこするよーと声をかけてから抱き上げた。

えーと、今は…9時半前かー…MRIまで少し時間あるなー。

Aを抱き上げても特にいつも通りに…いつも通りいつも通りって、意識してると逆にいつも通りがどんなんだったっけ？って忘れちゃうから逆に特別にしてみようって思う。

そしたら特別がどんなのかわからないからいつも通りの事せざるを得ないでしょ？っていう俺流の考え笑

Aの傍にいたいのはほんとに山々なんだけどカルテのチェックとかもしておきたいんだよなー…

「Aさー、喉渇いてなーい？」

ナースステーションに行く口実としてパッと出てきたのがこれ
ただナースステーションに行きたいって言うだけじゃ恐怖心煽っちゃうかなって思って

他の子達もそうだけど基本看護師に連れられてナースステーション行くときって医師による処置とか採血とかが7割くらい占めてるからね

質問に小さく頷いたAに、じゃあナースステーションに行って貰ってこようねというと特に問題なかったのか拒否は示さなかった。

「よーし行こっかー。飲み物何がいいかな？リンゴかなーオレンジかなー？」

病室の扉を開けたと同時に外からの声に怯んだようで、ぎゅっとナース服を握ってきたA

怖くないよーって背中をとんとんしながら向かう。

よし、えっと飲み物だね。

でも、その前にごめん！カルテだけ見させて(苦笑)

片腕でAを抱き直してからマウスを動かしてA含めた担当の子のカルテを見る。

…あれ？Aの…トリクロリールなんて朝書いてなかったはず。

「松潤、ここのトリクロリールって鎮静かけるの？」

傍にいた松潤に聞いてみた。

「らしい、さっきオーダーされたから。検査の前に飲ませてくれって。」

「りょーかい。よし、お待たせA。何飲もっか。」

今はいつも使ってる飲み物カードも使えないだろうから1つずつ飲み物を言って聞いていく他ない。

「今から飲み物のお名前言っていくから飲みたいのあったら、うんって頷いて教えて？」

Aの反応を確認してから飲み物を1つ1つ言っていく。
反応したのはやっぱりリンゴジュース。

ほんとに好きだなー

「俺とってくるから相葉くんはAの相手しててあげて。」

やっぱり松潤イケメン笑