My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ10)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:319,436 hit

10 ページ10

side M

飲み物をA専用のマグに入れてから一応のためにストローをさしておいた。
そうしたらこぼさなくても飲めるだろうと思って。

「Aお待たせー。ストローあるからこれで飲めよー？はいどーぞ。」

Aの手をとってマグを持たせてから、あーんと口を開けさせてストローを咥えさせる。
ちゃんと飲めてるみたいだからこれで問題は無いだろう。

あとは……あー、朝に体温測るの忘れてた…危ない危ない。

あんな非常事態になってるなんて思わなかったから、さ…

相葉くんもいるし補助に入ってくれるから丁度いいや。

「Aー、朝に熱測るの忘れちゃってたから今測らせて。ちょーっとだけ服ごめんね。1つだけボタン外すよ。」

近くにあった体温計を拝借して先っちょをアルコール綿で軽く拭いてからボタンを1つだけ外して相葉くんに手伝ってもらって体温計を挟める。

瞬間ビクッとしたA

検温(これ)もあまり得意じゃないんだよなー
でもこれ入院患児には毎日必須だからさ(苦笑)

「冷たかったかなー……もう終わったからねー、嫌だったねごめんねー。頑張った頑張ったー偉かったねー。」

年々医療機器は進歩しているもので、一昔前なら数分要していたものが今では数十秒で計測が終わってしまう。

年齢が小さければ小さい子ほど、じっとしてるのが苦手な子が多いから助かってるんだよねこのタイプの体温計

宥めは相葉くんにお願いしてカルテに体温を記入する。
平熱だし大丈夫だろう

「熱はなかったから大丈夫だよA。よく頑張りました。あとは特にないから部屋戻ってもらって大丈夫だわ。」

「了解。Aお部屋戻ろっかー、ね？松潤にばいばーいって。」

小さく手を振ってくれたAの頭を撫でてから「大丈夫だからなー」と声をかけると相葉くんに背中をとんとんされながら戻っていった。

きっと昼まで恐らくAに相葉くんは付きっきりだと思うから…

五十嵐さんにまた慣れてくれれば少しはやりやすくなるんだろうけど仕方ない。

「あれー、A戻っちゃった？顔見ようと思ったのにー笑」

「ちょうど入れ違いだよ笑。部屋行けば会えると思うけど…」

「そうしたいのは山々だけどこれからカンファ入ってるんですよねー。潤くんが俺の代わりに出てくれるならAんとこ行くんだけどなー。」

「流石に無理だって笑」

「んふふ、じょーだんですよ。それじゃ後でね。」

ニノは相変わらずだなーと眠そうな後ろ姿を見送った。