My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ40)

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side S

「時間は10分くらいでいいよね？長すぎるのは負担かかるだろうし。」

「そうだね。まぁ、散歩してる中でAがもっといたいって言ったら15分くらいでもいいと思うけどそこは主治医のしょーくんに任せる。絶対に無理は禁物だよ。Aもしんどいって思ったら我慢しないですぐにしょーくんに伝えること。これは皆との約束。」

智くんと指切りげんまんをして、潤に扉を開けてもらって皆に見送られながら病棟を出た。

*

side A

ほんとはすごく怖かったし、和先生に抱っこしてもらってる時もほんとはぎゅーっておめめずっとつぶっていたかった

だけど相葉ちゃんが明るく話しかけてくれたし、目の前に翔先生が見えたから頑張れた。

そしたらおーちゃん先生が「今度はしょーくんと病棟の外で散歩してくれば？」って…
びっくりしたし、怖いなって思ったし、先生も「今頑張ったから無理しなくていいよ」って言ってくれた。

だけど翔先生と一緒なら…って思って「行く」って頷いたの。

そしたら相葉ちゃんがリンゴジュースを小さな水筒に入れてくれてちょっとしたお出掛けみたいになっちゃった

皆に見送ってもらってお外に出たけど、やっぱり怖くて自分で思っていなくてもぎゅーって翔先生のお洋服を握っちゃう

でも先生は「やめろ」って言わないで、背中とんとんってしてくれるから、すごく安心するんだぁ

久しぶりに窓から見るお外は、お空も晴れて、お日様も出ててお外で遊びに行けたら行きたいなぁって思うくらいいいお天気

「一旦休憩。」ってベンチに座った。
隣に座る？って聞かれたけど、離れるのが怖くて首を振ったら笑ってたけど「じゃあこのままで」って言ってくれた。

「はい、水分補給どーぞ」って相葉ちゃんが用意してくれたジュース飲んで、一緒にぼーっとする

「そろそろ戻るかー。」

ちょっとしかお外に出た感じしないのにもう10分たっちゃった…

怖いなって思う暇もなかったし、多分怖いなって思わなかったと思う。

翔先生と一緒だったおかげだ、翔先生はやっぱりすごいや…
翔先生だけじゃない。

ずっと一緒にいてくれた潤くんも相葉ちゃんも、お話を聞いてくれたりしてくれるおーちゃん先生も和先生もやっぱりすごく安心する。

病室に戻ったら、相葉ちゃんがいて楽しかった？って聞かれたから頷くと「今度は俺とも一緒に行こ！」ってぐいぐい押されるように言われて、皆から「必死すぎ」って笑われてた笑

今度は皆でお散歩、行きたいなぁ…