My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ33)

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side A

それから以降､自分の体に触れられることを極端に拒絶し始めたA｡
だから診察のときとかもう大変…

「Aだいじょーぶ、ね？すぐ終わるよー？」

今みたいに拒絶が凄いの。

でもある程度の年齢に達してることもあるから､最初は強行突破しないで何とか説得をしてから落ちつかせてそれから診察したりするようにはしてるけど

「ごめんねA、お洋服捲くるね？…うんうん､やだねー､すぐ終わるからね？」

何を言っても拒絶しかしないときは可哀想だけどもう強行突破で抑制するしかないんだよね…

「…ん､大丈夫｡よく頑張りましたー｡…A？おーしーまーい｡目ぇ開けてみ？怖くないから｡」

翔ちゃんの声も避けてる感じに嫌々と首を振ってたけど､抑制を放してあげてから翔ちゃんがAの手を優しく握って声を掛けてあげるとと落ち着いてくれるんだよね。

抑制のときとそうじゃないときの触れ方ってほんとに違うし翔ちゃんの声優しいからAも安心できるみたい

診察の件はこういう感じで少しか落ち着いてくれることもあるっちゃあるんだけど…

あとは大きな類に入れれば自傷。

病室に監視カメラが付いてるわけでもないし､ずっとAの病室だけに入り浸るわけにもいかないからやっぱり目を離さなきゃいけない時も多々あって､そのときに荒れちゃうと､痣とか引っ掻き傷がっていう状態。
だけど理由も何も分からなくて､Aが自分自身の中で塞ぎこんじゃってるって感じだから何かしてあげたくても何もしてあげられないもどかしさ｡

でも､最初の頃よりは少しよくなってきてる感じはする。

｢んー？抱っこするのー？よーいしょっ｣

前よりは確実に俺たちを頼ってくれてる感じがする。
抱きあげれば、ぎゅーってしがみついてきて、胸の中で頭をぐりぐりと押し付けてる。

少し眠たそうかな？
…身体も少し温かいかな～？

最近寝つきよくなかったみたいだし、このまま眠れるようなら寝かせてあげよっと｡
そっちの方が検温も楽にできるしね

なんて思いながら､ゆらゆら～と軽く揺らしてたらいつのまにか寝ちゃってた｡

寝かせたら起きちゃうかなって思って､ベッドに腰掛けて横抱きにしてから慎重に体温計をAの脇に挟んだ｡

「微熱かなー｡」

表示された体温は37.3℃
でもAの平熱は少し低めだから微熱､でもないかも

だけど今のところ寝苦しそうな感じもしないから様子見でいいかな。
脈も…大丈夫。

少し寝て身体休めようね…？