My Days in Hospital [Storm] 6 (ページ15)

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ぱち、って目が覚めたけど、まだまだなーんにも見えなくて、少し怖くなっちゃう…

…って、あれ？
お手手に何か握ってる。

何だろうと思って少し触ってみると、ナースコールだってことがわかって、起きたら呼んでっていうことなのかなって思ったけど、皆忙しいしたくさん迷惑かけちゃったから呼ぶのはやめておこうって。

でもやっぱり目の前が全然見えないのは怖くて、ナースコールのボタンに指を当てた。

そのとき。

「あ、A起きてたの～？よく寝てたね～。」

この声はおーちゃんせんせ？
よしよしって頭を撫でてくれたから、なんだかすごく安心しちゃって、泣くつもりなんてないのになんか泣きたくなって、うぇーんって、たくさん涙ぽろぽろしちゃった。

「んも～、何で泣くの～？笑」

よいしょーって私のことを抱っこしてくれるおーちゃん先生。
どうしてっていわれても私もわからないもん…

そしたら急に頭をぽんぽんってされてもっとびっくりしちゃう。

「あぁ、ごめんごめん。A、頭痛くなったりはしてない？」

これは、潤くんだ…。
頭ガンガンしたり痛くなってない？っていわれるまで何もなかったから、大丈夫だよってうん、って首を縦に動かした。

検査頑張って偉かったねっておーちゃん先生と潤くんに褒められちゃった。
あ、検査…検査の結果ってどうだったんだろう。

「今ね、しょーくんが来てくれるからそれから検査どうだったか話してもらっか。も少し待ってような～。」

本当に心が読まれてるのかなって思っちゃうくらいおーちゃん先生は怖いときがある笑

「お待たせー。」

「あ、しょーくん来たね～。待ってたよーって。」

私の手をとってふりふりってしてくるおーちゃん先生。多分翔先生に振ってあげてるのかな？
遅くなってごめんって言いながら翔先生が近づいてくるのがわかる。

頭痛くなったり気分悪くなったりしてない？って潤くんと似たようなことを聞かれた。
大丈夫って頷いた。

よかったっていう翔先生。

「じゃあさっきAが頑張った検査の話するな？」

優しく私の手を握ってくれる先生。
大丈夫大丈夫っておーちゃん先生がさっきと同じようにお背中とんとんしてくれる。

「検査は問題なかったからAは身体は病気じゃなかった。じゃあどうしてAの目が見えなくなったかって考えたら、Aの心が疲れたって、これ以上頑張れないかも知れないってSOSを出したからだったの。だからAの目が見えなくなったんだ。」