【ヒロアカ】ドラゴンな女子高生 3 (ページ27)

今日:11 hit、昨日:4 hit、合計:50,878 hit

第112話見てるぞページ27

ヒーロービルボードチャートJPが発表され、
クラス内でも大きな盛り上がりをみせた。

No.1の座に着いたのはエンデヴァー。

時代の節目に、新たなリーダーとなるのか。
オールマイトが引退した今、ヒーローのあり方が問われていた。

そして、数日後＿＿＿

「轟さん…！」

「テレビつけたら…エンデヴァーが！」

1階の共有スペースの空気は、張り詰めていた。
そこに現れたのは轟。
クラスメイト達が彼に声をかけたのは……

「これが象徴の不在…！！」

″脳無″らしき敵に敗れたエンデヴァーの姿。
町の人々はパニックに陥っていた。

「轟…もう見てたか…！」

玄関から現れた相澤先生。
それは事の重大さを表すのに十分だった。

「ふざけんな…」

皆が固唾を飲んで画面を見る中、Aは轟を見た。
＿＿その時だった。

「てきとうな事言うなや！！」

突如テレビから男の子の声が発せられる。

「今俺らの為に体張っとる男は誰や！！見ろや！！」

その叫びに画面が変わり、空からの映像になる。
そこには敵を追う炎が映っていた。

『エンデヴァー…！』

血を流し、敵と戦うNo.1ヒーロー。
そしてホークスも現れ、火力の増したエンデヴァーの炎の拳が敵の口へとめり込んだ。

「親父…っ」

敵が勝つか、エンデヴァーが勝つか。
この瀬戸際で、試されている。
それを1番分かっているのは……

「見てるぞ！！！」

『！』

聞いた事もないような、切羽詰まった声。
しかしその中には確かな決意があり＿＿

同時にエンデヴァーと敵が上空に昇っていく。

激しい炎と閃光に包まれた。

そして、2つの影は落下し＿＿＿＿＿

「エンデヴァーーーー！！！スタンディング！！」

「勝利の！！いえ！！」

「″始まりの″スタンディングですっ！！！」

炭と化した敵。

頭を垂れながらも右手を掲げるエンデヴァー。

その姿に歓声が沸き起こった。

『轟君』

隣の轟が手を合わせて座り込んだ。
だが安心したのはAも同じだった。

(良かった、)

自身の身体が力んでいた事に気づき、呼吸をする。
クラスメイト達が集まる中、Aは静かに轟の肩に手を置いた。