第29話 爆豪vs麗日 ページ31
『……ふぅ……』
私が観覧席に着いたときには、既に鉄哲vs切島の試合が始まっていた。芦戸vs青山と常闇vs八百万の試合はどちらも短期決戦だったようだ。
百の試合、ちょっと見たかったかな…
「よっ！お疲れ！」
『ん』
百はまだ戻ってきていなかったので、適当に座った所を瀬呂君に話しかけられる。
「ホント凄かったぜ！ありがとな！！」
『いや、別に感謝されるようなことはしてないんだが…』
「コイツ、仇討ちしてくれたと思ってんだよ」
グッチョブと指をたてる上鳴君の感謝の言葉に疑問をもった私。しかしその理由を瀬呂君が付け加えてくれた。
なるほど。電気を使っていたからか……
体力の消耗は最低限に留めたが、それでも体力は残り少ない。これからも注意して戦わなければならない。
「両者ダウン！！引き分け！！」
そんな事を考えていると舞台の二人が倒れていて、後に簡単な勝負で勝敗を決めるという放送が流れる。
そして、いよいよ……
「ヒーロー科爆豪勝己！！
最も不穏な試合かもしれない。だけど、あの二人の目は本気だ。
だからこの試合は、きっと見ごたえがある…いや、見るべきだと思う。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「おらあああああ！！！」
BOOOM
「まだまだぁ！！」
お茶子が猛追を仕掛けるも、爆豪君はそれを返り討ちにする。決着はなかなかつかない。
「おい！！それでもヒーロー志望かよ！そんだけ実力差あるなら早く場外にでも放り出せよ！！」
そんなブーイングが聞こえてくるが、観客席のヒーロー達は何も分かっていない。
「ここまで上がってきた相手の力を認めてるから警戒してんだろう。本気で勝とうとしてるからこそ手加減も油断も出来ねえんだろが」
相澤先生の言う通りだ。
爆豪君は相手が女だからって容赦はしない。
「勝あアアァつ！！」
流星群とでも言うのだろうか。お茶子は舞台の瓦礫を浮かし続け、爆豪君に悟らせなかった。
正直に言えば、捨て身の策だ。
だが爆豪君に勝つため、一生懸命考えたのだろう。
しかし……
BOOOM！！
先程とは比べ物にならない程の爆発が会場を揺らす。
爆豪君がお茶子の策を破ったのだ。
(愉しそうな顔だ…)
勝負はここからだと言わんばかりの表情。
二人が同時に動き出した、その時＿＿＿
ｶｸ……
お茶子が肘から崩れた。
おそらくキャパオーバーだろう。
「二回戦進出爆豪くんー！」
爆豪君は、しばらくその場を動かなかった。
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蒼鈴蘭(プロフ) - ゆともすさん» コメントありがとうございます！！かわいいよりかっこいいを目指してます(笑)なかなか忙しくて更新するのが大変ですが、がんばります！！ (2018年8月29日 19時) (
レス) id: 61752baa50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆともす(プロフ) - 主人公めっちゃカッコイイです！(´∀`) 続き待ってますー！頑張ってください(*^^*) (2018年8月28日 4時) (レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 桜瀧さん» ありがとうございます！！楽しみにしていてください！！ (2018年6月30日 18時) (レス) id: bbd138654f (このIDを非表示/違反報告)
桜瀧(プロフ) - ドラゴンの個性、めっちゃ好きです！！これからも更新楽しみにしています！ (2018年6月28日 18時) (レス) id: 83b4a1d791 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - アロマさん» コメントありがとうございます！これからも個性をどんどん使っていくので、楽しみにしていてください！ (2018年3月12日 20時) (レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2018年3月4日 22時
