第23話 滑空 ページ25
誰かに勝つとか優勝するとか、私にはそんな目標はない。
ただヒーローの資格が取れればそれでいい。
だったら前世の奴らに見せつけたいと思う理由は？
皆が進むから自分も進むのか？
相澤先生に除籍処分されないため？
なぜ身体が勝手に動くのか。
その答えは…………
『私』には分からない。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『っ……』
苦しい。
障害物競走はひたすら走らなければならない競技。
下手したらサシの勝負よりも辛いかもしれない。
(だがここで時間をかけるわけにはいかない)
ただ綱を渡っただけでは大幅に時間ロスだ。
『ふっ！……っ……』
今選択肢はこれしかない。
いつもの半分の大きさの翼を出す。
そして今の地点より低く、かつ最短距離の場所へ飛び立った。
「Oh！1-A龍堂A！翼で滑空だー！！気持ちよさそーー！！」
気持ちよくない。
しっかり場所を選んで飛ばなければ、翼は維持できず消えてしまう。
このサイズなら暴走の可能性も低いし、滑空だけなら…と思ったが、想像以上に限界が来ていた。
しかしかなり時間を短縮できた。
前には大体5人くらい。
「一面地雷原！！！怒りのアフガンだ！！地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってんぞ！！目と脚酷使しろ！！」
この最終関門でスピードを出せる人はまずいない。
ならこの順位のままで……
BOOOOOOM！！
後ろから派手な爆発。
「A組緑谷、爆風で猛追ーー！！？」
『みど…りやくん……』
彼が何もしないわけがない。
どこかにその確証があったから、自分も集中して進む。
一気に先頭に躍り出た緑谷。
失速する瞬間に轟と爆豪に抜かれそうになるも、
紐がついた装甲を地面に叩きつけて地雷を爆発させ、後続妨害。
そしてついに……
「さァさァ序盤の展開から誰が予想出来た！？今一番にスタジアムへ還ってきたその男……緑谷出久の存在を！！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
8位……
予選通過は上位43名。
とりあえず、まずまずだ。
それより……休みたい。
しかしそんな時間もなく……第二種目は、騎馬戦。
障害物競走よりはマシだが……
『はぁっ、はぁっ……さて、どうするか……』
騎馬は……避けたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼鈴蘭(プロフ) - ゆともすさん» コメントありがとうございます！！かわいいよりかっこいいを目指してます(笑)なかなか忙しくて更新するのが大変ですが、がんばります！！ (2018年8月29日 19時) (
レス) id: 61752baa50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆともす(プロフ) - 主人公めっちゃカッコイイです！(´∀`) 続き待ってますー！頑張ってください(*^^*) (2018年8月28日 4時) (レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 桜瀧さん» ありがとうございます！！楽しみにしていてください！！ (2018年6月30日 18時) (レス) id: bbd138654f (このIDを非表示/違反報告)
桜瀧(プロフ) - ドラゴンの個性、めっちゃ好きです！！これからも更新楽しみにしています！ (2018年6月28日 18時) (レス) id: 83b4a1d791 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - アロマさん» コメントありがとうございます！これからも個性をどんどん使っていくので、楽しみにしていてください！ (2018年3月12日 20時) (レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2018年3月4日 22時
