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オリ「 ·········· 」
黙ったまま、私を引いて
歩いていくオリバー
泣きそうになるのを、必死で堪える
やっと 止まったのは
マートルのいる女子トイレで
「 オリバー·····? 」
ぽかんとしている、私の前に
オリバーはしゃがみ込んで
オリ「 ここなら誰も来ない、 ·····泣いていいよ、A 」
「 え、? 」
オリ「 僕の前では 強くいようとしなくていい 」
誰よりも優しい、オリバーに
愛しさが込み上げて
それと同時に、涙も溢れる
「 ·····ッ、オリバー、私····· 」
オリ「 君は 素晴らしい魔女だよ 」
「 う、ん····· 私の事 嫌いになった? 」
オリ「 なるわけないだろ 」
私が 泣く時、抱きしめてくれるのは
やっぱりいつも オリバーで
それが、私の幸せだと思う
オリ「 もう、泣かないで 」
「 ·····うん 」
閉じた瞼に キスをされて
·····オリバーが欲しい、
そんな気持ちが 溢れ出す
「 ·····オリバー、大好き 」
初めて 口に出した気持ちに
オリバーは 驚いて、また笑う
オリ「 本当に? 」
「 うん、好き 」
オリ「 ·····まいったな、 」
少し項垂れて、考えたあと
オリバーは顔を上げて
オリ「 僕も 君が好きで堪らないよ 」
そう言って、抱きしめてくれた
「 ·····うそ、本当に? 」
オリ「 ああ、もちろん 」
「 私でいいの? 」
オリ「 君がいいんだ、 ·····Aこそ、僕でいいの? 年上だし、頼りないし、他にも····· 」
いつもとは 変わって
急に ネガティブになるオリバー
「 ふふ、どうしたの?急に 」
オリ「 だって·····、ホグワーツの天使 って言われてる君が 僕を好き、なんて····· 信じられない 」
「 なにそれ、 笑 」
また 二人で笑い合って
·····オリバーに出会えて良かった、
心から そう思った
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作者名:璻 | 作成日時:2019年5月7日 14時