明るいあの子の裏事情【歌い手】 (ページ7)

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「ダメなんだって」

「途中まで言っといてそれはないやろ！？」

「センラさん落ち着こ」

「黙って胸毛ボンバーしてろ」

「辛み」

この茶番も俺ららしいといえばらしいのだが、坂田とセンラが入れ替わってて違和感しかない。志麻くんと俺だけが通常運転だ。

「もういいから帰ろ。課題終わらせてねぇんだよ」

「あ、俺も」

「俺も」

「完全に自業自得。ちなみにセンラはとっくに終わらせとるで」

「うっっっっっ……………ざいなぁ」

「黙れ坂田」

「黙れ胸毛」

坂田とセンラの茶番劇を見ながら帰る仕度を進める。志麻くんも苦笑しながら仕度をしていた。志麻くん常人。

「おじゃま虫しました」

「好きって言って♪」

「あ、じゃねー。そして嫌い」

「あああ待って！？」

坂田とセンラの言い合いは区切りが付いたのか、センラが急いで仕度をしている。それを無視してドアを開けて帰路につく。

ドアの向こうで皿が割れた音なんてしていないはずだ。

　

　

　

「うらたさん、皿が…」

「幻聴だよきっと」