【あんスタ】僕らの片想い奮闘記【短編集】 (ページ12)

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羽風薫の奮闘記ページ12

Side.Kaoru

「やっほーAちゃん♪」

『！？』

声を掛けただけで肩を揺らす彼女。俺の後輩兼プロデューサー。

俺の好きな子でもある。

小学中学と女子校だったらしいが、急に男だらけのところに放り込まれ、その上個性が強い。彼女にとっては地獄だろう。

Aちゃんとよく話しているのは、Ra*bits、1年、せなっちの所の鳴上くん、影片くん。

３年は怖いと言っているらしい(わんちゃん情報)

「もー、そんなに警戒しないでよー」

『あ、え、ぅあ…』

真っ赤になって奇声を発しているAちゃん。男慣れしてなさすぎる。

警戒心は強いから、襲われるとかの心配はしなくても大丈夫そうだけど。

『ご…っ』

「え？」

『ごめんなさいいいぃぃい！』

「え！？」

ごめんなさいと叫びながら教室の方へ走っていくAちゃん。

あのあと、蓮巳くんが注意しようとしてたけど、蓮巳くんも怖がられたらしい。

「わーんちゃーん」

「誰が犬だ！」

朔間さんに頼まれて２年二人を呼びにきた。B組にはAちゃんがいるわけで。

「Aちゃん、前話しかけられたんでしょ？」

『逃げた…』

「なんで逃げちゃうん？」

『恥ずかしいんだよ…あの人無駄に顔良いし声良いし…』

ふぅん…好きな人いるんだ。

　

　

振り向かせるまでだよね。