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ペ「行っちゃったわねイレブン…寂しくなるね…。」
貴「うん…寂しい…寂しいよ…ペルラ…！！」
私は、イレブンを見送る最中ずっと我慢していた涙がこみ上げて来て、子供の様に声を上げて泣いた。
その間ペルラはずっと私の背中をさすってくれていた。
私は、その行動に懐かしさを覚えた。
そうだ…、コレは私達姉弟の故郷であるバンデルフォン王国が魔物達に襲われて何とか生き残った私達がデルカダール王国に引き取られてしばらくした頃。
私の弟は相変わらず暗闇に怯え、悪夢に魘される日々を過ごしていた。
毎晩毎晩夜中に起きては私や、彼の腕の中で「母上…父上…」と泣きながら朝を迎える弟を見て居るともう二度と弟に辛い思いはさせないように私は誰よりも強くなると心に誓い、デルカダール王に兵の訓練に参加させていただいた。
ソレに伴い、私の弟と彼も一緒に訓練に参加する事になった。
その頃の私は、早朝から夕方迄は訓練に明け暮れ、夕方に魔術等の勉強をし、夜は弟が泣き止んで寝付くまでずっと抱きしめ、弟が完全に寝たのを確認した自分も寝ていた。一睡もせずに訓練に行くような日もあった。
まぁ、こんなに無理をしていたらまだ子供だった私が倒れるのは当たり前で、訓練中に倒れたのだ。
弟は焦りと、また家族を失うのではないかという恐怖で真っ青になり、彼は昔から頭がいい人だったから突然の事だったが、私が頭を地面で打たないように抱きしめて医務室まで連れて行ってくれた。
医務室の医者には過労と睡眠不足だと言われ、その日の内に自室に戻る事が出来た。
自室に戻るとそこには同部屋の彼が私の事を待ち構えていた。
ホ「A…もう大丈夫なの？」
貴「うん大丈夫だよ、ちょっとした寝不足だから直ぐに良くなr…」
直ぐに良くなると言いながらもまた私は倒れそうになったのだ。
床に打つかると覚悟したが、待てど暮らせど予想していた痛みは来なくて、代わりに心地の良い彼の香りが私を包んでいた。
ホ「何処が、大丈夫なんだよA」
貴「ゴメン…ホメロス …ありがとう…」
そう言ってふらつく足でホメロスの腕の中から抜けようとするとホメロスに力強く抱きしめられた。
貴「ホメロス？どうしたの…？」
ホ「何でAはそんなに無理ばっかり、今だってふらついて居るじゃないか…。もっと自分を大切にしないと…」
貴「私は、私は決めたんだ！二度とグレイグに辛い思いはさせないと…！その為には強くならなきゃ…誰よりも！！」
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蜜柑 - 紅夜桜様応援と、アドバイスありがとうございます！まだまだ未熟者の私ですがこれからも精一杯頑張りますので、今後ともよろしくお願いします！ (2018年3月26日 6時) (
レス) id: cb38232fa7 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜桜(プロフ) - とても面白いです！ ここで1人のファンからもっと楽しめるためのアドバイス！ 一文を書いたら2,3行をあけてから次の文章を書くと見やすくなってよりこの小説の魅力が伝わると思いますよっ！ 更新頑張ってくださいね！ (2018年3月26日 0時) (レス) id: 76ed65e459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2018年3月20日 18時
