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翌朝、私はイレブンに昨日用意した服と武器と鞄とユグノア王国の紋章が入った首飾りを渡した。
貴「デルカダール王国に到着して、城に入る時にこの首飾りを門の所にいる兵に見せて、勇者だと言えば王様に会わせてもらえるはずだわ。」
イ「わかったよ母さん。」
貴「さぁ、村のみんなに挨拶をしに行って来なさい。母さんは門の所で待っているわ。」
イ「うん。みんなに挨拶してくる!母さんまた後で!」
イレブンは、元気よく家の扉を開け走って行った。
私もそれに続いて家の外に出て村の門の方に歩いた。
途中村のみんなにイレブン旅に出るのねとか、寂しくなるねとか、イレブンも立派になったわねと、沢山の声を掛けてもらった。
そして気がつくと村の門に着いていた。
私は晴れ渡った青空を見上げて、イレブンが村を旅立つ時は笑顔で見送ろうと決めた。
きっと泣いてしまったら優しいあの子は私の事を気に留めてしまうから…。
そんな事を考えているとイレブンや、村のみんながやって来た。
イレブンは、村一番の馬を譲り受け、その馬に荷物を括り付けてから馬に跨った。
貴「イレブン…。とうとう行ってしまうのね…。」
イ「母さん…。」
貴「イレブン…私の可愛い子…。行き詰まったらいつでも帰ってらっしゃい…貴方の故郷はココなのだから…!」
イ「うん…!それじゃ、もうそろそろ行くよ…!」
貴「いってらっしゃいイレブン。気をつけて。」
イレブンが旅立とうとした時エマちゃんがやって来て手作りのお守りをイレブンに渡した。
イレブンはエマちゃんのお守りを握りしめてから再度村のみんなに「いってきます!」と言い、今度はデルカダール王国に向けて出発した。
イレブンが行った後、16年前にイシの村へ流れ着いて以来ずっと私の事を支えてくれて、一緒にイレブンを育ててくれたペルラが私の元にやって来てくれた。
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蜜柑 - 紅夜桜様応援と、アドバイスありがとうございます!まだまだ未熟者の私ですがこれからも精一杯頑張りますので、今後ともよろしくお願いします! (2018年3月26日 6時) (レス) id: cb38232fa7 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜桜(プロフ) - とても面白いです! ここで1人のファンからもっと楽しめるためのアドバイス! 一文を書いたら2,3行をあけてから次の文章を書くと見やすくなってよりこの小説の魅力が伝わると思いますよっ! 更新頑張ってくださいね! (2018年3月26日 0時) (レス) id: 76ed65e459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蜜柑 | 作成日時:2018年3月20日 18時