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急に頬が赤くなったところを見ると女慣れしていないのだろうか。そのまま五条クンはスタスタと何処かに行ってしまい、渡せなかった封筒を硝子ちゃんに渡して私も自分の教室に向かって歩き出した。

歌姫さんから五条クンは女遊び絶対激しいと聞いていたが、私に覆い被さっただけで頬を赤くしているのなら女遊びなんて出来ないのではと思う。

三年教室の前まで来た時、窓の外に先程見た白い髪の毛が見えた。窓の近くまで寄って外を覗き込めば、木の根元で頭を抱える五条クンがいた。

何をしているんだろうとジッと様子を見ていれば、五条クンはスマホを取り出して誰かに電話をかけ始めた、かと思えば私の視線に気が付いたのか目が合った瞬間そそくさと走って行ってしまった。



(…私、何かしたかなぁ。)



話した事もないのに避けられるのは結構メンタルが弱い私にとってはとても痛いもので、少し落ち込みながら教室に入った。




「A先輩、おはよ。」

「…え、」



次の日のこと。着替えが終わり教室に行こうと部屋の扉を開けた時、何故か開けた瞬間視界が黒くなった。驚いて上を見上げれば、私に優しく笑いかける五条クンがいた。

昨日は私を避けていたのに、どうして急に。驚いて目を見開き五条クンを見れば、昨日と同じ様に頬を赤く染め照れた様子で頬をポリポリと掻いた。



「き、昨日までは避けててスンマセン。その、A先輩と話すの恥ずかしくて…、」



きゃー言っちゃった、という言葉がつきそうな位に身体を揺らしながら顔を真っ赤にする五条クンが面白くて思わず吹き出せば、五条クンは私の顔を見て固まってしまった。固まった五条クンにおーい、と声をかけながら顔を近付けた時、五条クンは勢いよく股間を押さえてすみません、失礼しますと走り去って行く。

どうしたんだろうと思いつつ五条クンの背中を見送ってから教室までゆっくりと廊下を歩いていれば、正面から確か硝子ちゃんと五条クンの同級生の男の子が歩いて来ているのが見えた。


▽→←第一話:五条君は意外なチェリー



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キキョウ(プロフ) - いきなりすみません、他の作品のパスワードって教えてもらうことって可能ですか? (2022年7月21日 11時) (レス) id: b8a03f7fdd (このIDを非表示/違反報告)
muu(プロフ) - みなみかわ東。さん» いつもいつもコメントありがとうございます!こうしてみなみかわ東。さんにコメントを頂けてとても嬉しいです!この作品も宜しくお願いします! (2021年3月20日 21時) (レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
みなみかわ東。(プロフ) - いつ見ても最高の作品ありがとうございます。いつも陰ながら応援させていただきます。 (2021年3月20日 21時) (レス) id: e84367e7a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:muu | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2021年3月20日 21時

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