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「おはようございます、先輩。」
「おはよう。えと、確か君は…、」
「夏油です。夏油傑。」
「君が夏油クンか。硝子ちゃんから聞いてるよ。」
「…失礼ですが、硝子からはどう言う風に教えられているのですか?」
「えぇと、顔面が良いだけのクズ、って聞いてるんだけど…。」
正直に答えれば、夏油クンは数秒目を見開いて固まってからそれは悟についてもですかと尋ねてきた。頷けば、夏油クンは目元に手を当てて溜息を吐きありがとうございます…と呟いて何処かへ行ってしまった。
何だったんだ、と遠ざかる夏油クンの背中を見ていれば、先輩、と甘い声を出して硝子ちゃんが私の背中に抱き着いてきた。前のめりになる身体をなんとか片足で踏ん張り、そのまま背中に抱き着いてきた硝子ちゃんにどうしたのと話し掛ける。
「ねぇ先輩、今日の放課後二階の空き教室に行ってください。」
「どうして?」
「面白いモノが見れますよ。」
面白いモノ?とオウム返しの様に呟く私を見て薄く笑みを浮かべた硝子ちゃんは私から離れて、絶対に来てくださいねと可愛らしくウィンクをして夏油クンが去って行った廊下の方に行ってしまった。
二人してどうしたんだろうとクエスチョンマークを頭に浮かべながら、まあ放課後暇だし行ってみるか、という事でその場は解決し、硝子ちゃんの言う面白いモノが何なのか想像を膨らませながら教室の扉を開けた。
(ちょっと楽しみ、かも。)
時間が経つのは早いものでもう放課後。二階まで来た時にふと思ったのだが、高専にいる呪術師はそもそも少ないので空き教室なんて沢山あり過ぎる。これではどの空き教室に入ればいいのか分からない。空き教室を一つずつ覗くのもありだがそれは少し面倒くさいから却下。
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キキョウ(プロフ) - いきなりすみません、他の作品のパスワードって教えてもらうことって可能ですか? (2022年7月21日 11時) (レス) id: b8a03f7fdd (このIDを非表示/違反報告)
muu(プロフ) - みなみかわ東。さん» いつもいつもコメントありがとうございます!こうしてみなみかわ東。さんにコメントを頂けてとても嬉しいです!この作品も宜しくお願いします! (2021年3月20日 21時) (レス) id: d72e1585a0 (このIDを非表示/違反報告)
みなみかわ東。(プロフ) - いつ見ても最高の作品ありがとうございます。いつも陰ながら応援させていただきます。 (2021年3月20日 21時) (レス) id: e84367e7a0 (このIDを非表示/違反報告)
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