オ フ ィ ス ラ ブ 。((橙))

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「最悪のバレンタイン…」






恋人がキャッキャするこの日に



私は、1人でパソコンに向き合って残業してる始末。





鬼村上…なんで私だけ仕事増やすのよ…






オフィスには誰もいない。


チラ、と足元の紙袋に目をやる。






丸山くんに渡せなかったな。



作った意味、なかったな。







ため息をついて、パソコンの画面に目をやる。









丸「Aちゃんおる⁉︎」






ガラッと勢いよくドアを開けたのは


丸山くんで。








丸「…残業？」


「う、うん！」


丸「手伝うわ」







丸山くんは息を切らしながら


私の隣の椅子に座った。








「え、大丈夫！申し訳ないから」


丸「Aちゃんのことやから、村上さんから押し付けられた仕事断れへんかったんやろ？

2人ですれば早いから」









あーー。




この人、やっぱり大好き。





心の底からキュンって音がして

しばらく彼から目が離せなかった。

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