オ フ ィ ス ラ ブ 。((橙))

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* * *






す「お前テンション高ないか」




ぎっくー。





「た、高ないです」


す「なぁんか、社内旅行から帰ってきてお前浮かれてるような気すんねんな〜」







ニヤけてるんでしょうか。



丸山くんと、付き合い出したからなんです、なんて言えない。







この会社で、職場内恋愛がタブーかどうか分からないけど


公表するのはあんまり良くないって誰かから聞いたことある。






でも相談に乗ってもらってた、ヤスとうっちゃんにはちゃんと報告したんだけどね。









す「俺みたいに怠けたらあかんで〜」





渋谷さんは足をデスクの上に乗せて、大きなあくびをした。



この人クビにならないですか、大丈夫ですか。







す「やないと〜、村上から怒られるで？」


「そ、それだけは勘弁です」


す「あいつホンマに八重歯伸びるからな〜、もう超常現象やわ。すばちゃんチビるわ」




村「おっまぇら」






ひぃ！！






気付けば私と渋谷さんの真後ろに村上さんが立ってて


腕を組んで、八重歯伸ばしてた。







「超常現象！！」


村「あぁ！？」


す「…あほ(笑)」








私と渋谷さんはバシッ、バシッと頭をはたかれ


再度パソコンと向き合う。







す「俺、未だにパソコン使いこなせへんねん」


「渋谷さん仕事早いじゃないですか」


す「頭のキレがお前とはちゃうねん」


「漢字読めないくせに」


す「平仮名だけで生きていけるんに、なんで漢字ってあるんやと思う？ほんまに」







真剣に漢字に対して怒る渋谷さんを見て、思わず笑ってしまう。






いつも私の隣で、面白いことを言って楽しませてくれる渋谷さん。





この人にも、いつか、丸山くんとの関係を言えたらいいな。

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