検索窓
今日:9 hit、昨日:1 hit、合計:836 hit

第三話 2 ページ9

「改めましてアタシが担任のモンテ・ブラサイト。
学園長の使い魔で人間じゃねーが長生きはしてるからな。
色々アドバイスはできると思うぜ。
じゃあそれぞれ自己紹介な!」


そして始まった自己紹介。
初めに出てきたのは存在から声まで五月蠅い男。


「じゃあ…僕からだ!」


大きな爆発との登場。
その力の誇示の仕方にAは呆れる。


「僕はトリフィー・ゴールデン!
テストでは総合一位!
魔法基礎なら僕に何でも聞きたまえ!

それからバディはダルシアさんだ!」


そう彼が示したのは、小柄で博士帽をかぶった少女だ。
彼女は緊張しながらも自己紹介を始める。


「あ、えーっとあの!
ダルシア・アンダリューです…。
学力で一位でした…。
Aクラスには入れてすごく嬉しいです…!」


言い終わるのが早いか、高飛車そうな女が現れる。
学校に何をしに来たのか疑いたくなる見た目だ。


「アタシはリビアン・デザートグラス。
総合三位よ!

こっちは使い魔のみーちゃん。
可愛いでしょ〜!」


ああ、嫌いなタイプだ、と心の中で思うA。
リビアンの後ろにモヤモヤと煙が伸びる。
その中からは青髪の青年が現れた。


「じゃっじゃーん!
オレがリビアンちゃんのバディ〜!
トラッチエ・ランバオシー!

魔法倫理一位〜!
気軽にトラって呼んでくれよな〜」


この男はチャラそうな感じがする。
そう思っていると此方へ向いている視線。
どうやら自分たちの番のようだ。


「え、えーと…、フィオ・ユークレースです。
魔力一位です。
よろしくお願いします」


フィオがそう自己紹介をする。
一歩Aは前に出てほほ笑んだ。
完全に猫を被っている。


「A・トライゾンだよ。
フィオとそこの男の子のバディなんだ。
総合で二位タイだったんだ。」

「ターフェ・スフェライトだ。
彼女たちのバディで総合は二位。
実技一位、よろしく」


名前を名乗り終えると、トラがターフェが男か疑う。
まぁ、男なのだが。
そしてリビアンはターフェに見とれている。


「は……?」


思わず漏れた声を口を塞いで誤魔化した。
何人かが此方を見た気がするが、気のせいだろう。


「マリン・パライバトル…、武術一位」


フラフラとした男が名乗る。


「サファ・パパラチア。
魔法操作一位。

じゃあ、ボク頭痛いんで帰ります」


きつそうな少女はそう言って帰ってしまう。
バディなのだろう。
男の方も着いていった。

第三話 3→←第三話 疑念と疑惑と疑心と



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅華 | 作成日時:2022年4月7日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。