第三話 2 ページ9
「改めましてアタシが担任のモンテ・ブラサイト。
学園長の使い魔で人間じゃねーが長生きはしてるからな。
色々アドバイスはできると思うぜ。
じゃあそれぞれ自己紹介な!」
そして始まった自己紹介。
初めに出てきたのは存在から声まで五月蠅い男。
「じゃあ…僕からだ!」
大きな爆発との登場。
その力の誇示の仕方にAは呆れる。
「僕はトリフィー・ゴールデン!
テストでは総合一位!
魔法基礎なら僕に何でも聞きたまえ!
それからバディはダルシアさんだ!」
そう彼が示したのは、小柄で博士帽をかぶった少女だ。
彼女は緊張しながらも自己紹介を始める。
「あ、えーっとあの!
ダルシア・アンダリューです…。
学力で一位でした…。
Aクラスには入れてすごく嬉しいです…!」
言い終わるのが早いか、高飛車そうな女が現れる。
学校に何をしに来たのか疑いたくなる見た目だ。
「アタシはリビアン・デザートグラス。
総合三位よ!
こっちは使い魔のみーちゃん。
可愛いでしょ〜!」
ああ、嫌いなタイプだ、と心の中で思うA。
リビアンの後ろにモヤモヤと煙が伸びる。
その中からは青髪の青年が現れた。
「じゃっじゃーん!
オレがリビアンちゃんのバディ〜!
トラッチエ・ランバオシー!
魔法倫理一位〜!
気軽にトラって呼んでくれよな〜」
この男はチャラそうな感じがする。
そう思っていると此方へ向いている視線。
どうやら自分たちの番のようだ。
「え、えーと…、フィオ・ユークレースです。
魔力一位です。
よろしくお願いします」
フィオがそう自己紹介をする。
一歩Aは前に出てほほ笑んだ。
完全に猫を被っている。
「A・トライゾンだよ。
フィオとそこの男の子のバディなんだ。
総合で二位タイだったんだ。」
「ターフェ・スフェライトだ。
彼女たちのバディで総合は二位。
実技一位、よろしく」
名前を名乗り終えると、トラがターフェが男か疑う。
まぁ、男なのだが。
そしてリビアンはターフェに見とれている。
「は……?」
思わず漏れた声を口を塞いで誤魔化した。
何人かが此方を見た気がするが、気のせいだろう。
「マリン・パライバトル…、武術一位」
フラフラとした男が名乗る。
「サファ・パパラチア。
魔法操作一位。
じゃあ、ボク頭痛いんで帰ります」
きつそうな少女はそう言って帰ってしまう。
バディなのだろう。
男の方も着いていった。
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作者名:紅華 | 作成日時:2022年4月7日 19時