嘘吐きは一途である (ページ8)

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第三話　疑念と疑惑と疑心とページ8

あの夜からたった一夜。
三人は教室の廊下に立っていた。

「いいか？
お互いの正体については絶対に秘密だ。
バレたら後々面倒しかない」

忠告するターフェ。

「わかりました。
後、無理に『僕』は使いません。」

「よくわかっているじゃないか。
えらいぞ馬鹿」

褒めているのか、貶しているのか分からない返答にモヤモヤとしているとモンテがやってくる。
どうやら、校庭に集合だったようだ。
そして、担任も彼女のようだ。

「へぇ私たちの方が頭がいいのに担任か」

「がんばるねぇ」

馬鹿にしたような言い方にモンテは苛立ちを覚えた。
そして呼び方、他人の振りを教え移動を始める。
青空の下、校庭では数人がのんびりと待っていた。

「お前は入学式を受けてないから知らんだろうが…、このAクラスは一応『エリート』が集まるクラスだ」

「それぞれの分野一位と、平均して総合力が高かった総合三位までのクラス編成だよぉ」

「お前はどーせ『魔力』だろ？
通常ならラッキー枠だな」

フィオは何故知っているのかと聞いた。
マスグラは代わりにターフェの魔力も上乗せされているからだと答える。

「クラスメイトに油断はするなよ」

ターフェの言葉に困惑するフィオ。
それにAが言う。

「人ほど信用できないものは無いってことだよ」

どういうことかと問いかけようとすると、タイミング悪く授業が始まった。