18話 着替え ページ20
幸「はぁ。スッキリしたぁ〜」
風呂場から出た私は置いてあったタオルで身体を拭き、タオルの横にあった着替えを手に取った、、、、のだが私は自分の目を疑った。
幸「これは、、女物じゃないかーー!?」
つい絶叫してしまった。もしや女だということがばれたのか?
するとドアの向こうから何やら話し声が聞こえてきた。私はそっとその会話に耳を傾ける。
?「お頭、本当に良かったんですか?」
第三「ああ。あいつは小柄だし細かったから大丈夫だろ!」
?「でもだからといって見ず知らずの男に女物の着替えを渡すのはどうかと思いますけど」
第三「なーに気にするな鬼蜘蛛丸。それに男物は全部洗濯中だっただ。仕方ないだろ」
鬼「まぁ、そうですけど...」
第三「後から謝ればいいさ!」
成る程、そういうことか。でもな、普通男と思ってる奴に女物の着替え渡さないだろ。ってか少しは気にしろよ。清々し過ぎるわ。
あー、もういいや。それに助けてもらったんだしこんぐらい我慢しなきゃ。
そう思いながら私は灰色の浴衣の袖に手を通す。まあ、この色は嫌いじゃないかな。
着替た後ボーッとしてたら扉が開いて第三協栄丸が中に入ってきた。私の浴衣姿を見るやいなや「いやー、随分とべっぴんだなー」と言われた。
えぇっとですね、私をべっぴんと言うならばシナはどうなるんだ。もうこの世のものじゃなくなるだろ。あ、綺麗過ぎてってことでだ。
第三「そうだ。家の若い衆が幸に会いたがってるんだ。会ってくれるか?」
この格好であまり人に会いたくないんだが...仕方ない。それに助けてくれた奴らにお礼も言わないといけないしな。
幸「あぁ。会わせてくれ」
第三「おぉ、良かった!あいつらも喜ぶだろう!それじゃあ着いてきてくれ」
風呂場を出て長い廊下を進んで行く。暫く歩くと第三協栄丸は立ち止まり此方を向いて「ここだ」と言われた。
第三「もう皆中にいるはずだ」
そう言って第三協栄丸は戸をスッと開け中に入って行った。私もあとに続いて部屋の中に入る。
「「「!!!」」」
中には背の高い男達が円になって座っていた。
第三「幸、つっ立ってないで座れ」
幸「あぁ」
座れと言われたので空いていた赤髪の人の横に座った。ペコッと頭を下げると驚いたような顔をされた。にしても周りからの視線が痛いな。そんなにおかしいのか?この格好?
22人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキナ - とてもおもしろかったです!更新待ってます( *・ω・)ノ (2019年5月19日 8時) (レス) id: 2f84e3a301 (このIDを非表示/違反報告)
小豆もち - はじめまして!返信遅れてすまいすみません!名前変更はしてないんです。申し訳ありません!! (2018年11月11日 21時) (レス) id: 2932db30f1 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - はじめまして!名前変更可能ですか? (2018年10月18日 0時) (レス) id: 9ff0393da1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ