16話 山賊 ページ18
幸「零!どうして、、」
零「やっぱり兄さんが心配で戻って来たんだ!」
戻って来たにしてもすごくタイミングの悪い...。
零「兄さん!その傷、、くっ!お前達、よくも兄さんを!」
零は山賊の方に向き直る。全く、ビビりな癖に頑張って、、手震えてるじゃないか。
幸「零」
零「兄さん!喋っちゃ駄目だよ!」
幸「大丈夫だ。なぁ、今から私が言った通りにしてくれるか?」
そう言って零の耳に顔を近づけ私の考えを話す。
零「な!駄目だよ!そんな事したら兄さんが...」
幸「零...お願いだ」
零の肩を持ち手に力を込める。
幸「それに、この状況じゃ皆捕まってしまう。あの子達も。だから、私を信じろ、零!」
零「わ、分かったよ」
零は渋々返事をした。
幸「よし。それじゃあ作戦実行だ」
私は零達が山賊の視界から外れるように、空に向かって指を差し叫んだ。
幸「あっ!!UOF!!」←時代考えろ
バッ
案の定山賊は私が指を差した方を向いて「何だって!?」と驚いている。
私は零に合図を出す。零は合図に気づきあの子達を連れ、忍術学園の方に向かって走り出した。
私は必死で立ち上がり山賊に刀を向けた。するとこの一連のことに気づいた山賊が私に刀を向けてきた。
キンッ
刀と刀がぶつかり合う。背中から血が溢れ出てきて痛い。だけど零達が逃げ切るまでは!
ゴンッ
感覚が鈍って後ろの気配に気づかなかった。私は頭を強く殴られその場に倒れた。意識が朦朧とする。零...逃げ切れy...。
・
・
・
零「学園長先生!」
学「ん?零だけか?お使いは終わったのかのう?」
零「い、今、それどころじゃ、ハッないんです。兄さんが!......」
学「なに!そんな事があったのじゃな...うむ。先生方、今の話は聞いておったな」
土「はい。ですが所詮天女。そもそも消す予定でしたし、わざわざ探しに行くこともないのでは?」
その言葉に頷く他の先生達。
零「ン!お願いです!兄さんを、兄さんを助けて下さい!」
零は両手両足を床につけ頭を深々と下げる。
この行為に助けるのを反対していた先生達も頷き合い学園長の部屋から出て行った。
零「兄さん...」
学「零よ。心配する事はない。幸は必ず戻って来る。先生方も探しに行ってくれておるしな」
零は堪えていた涙が頬を伝って流れるのを感じた。学園長は零を抱き締め零は学園長の胸で静かに泣いた。
零「ねぇ、さん」
零は掠れた声でボソッと呟いた。
22人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキナ - とてもおもしろかったです!更新待ってます( *・ω・)ノ (2019年5月19日 8時) (レス) id: 2f84e3a301 (このIDを非表示/違反報告)
小豆もち - はじめまして!返信遅れてすまいすみません!名前変更はしてないんです。申し訳ありません!! (2018年11月11日 21時) (レス) id: 2932db30f1 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - はじめまして!名前変更可能ですか? (2018年10月18日 0時) (レス) id: 9ff0393da1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ