【リボーン】ドSで腹黒な私は武お兄ちゃんの義妹です！ (ページ18)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:74,971 hit

お兄ちゃんはっ……/// ページ18

～ツナの部屋～

「なんっで、こんなに簡単な公式が覚えられねーんだァアア！！？」

「無理ですよっ！！私の頭の悪さをなめないで下さい！！」

沢田家の2階に二つの声が大音量で響く。

今は、獄寺がAの勉強を教えているのだが……

何故かこうなってしまった。
その理由は30分前にさかのぼる。

～30分前～

「で、何の勉強するんだ？」

山本が、いつものように笑顔で言う。

そして、獄寺がいつものようにブチ切れる。

でも、ここでも違いがあった。

「やめてください、獄寺先輩！！
いくら知り合いだからって……

獄寺先輩も恥ずかしい髪型にしちゃいますよ！！」

「う”……」

すごく本当にしそうで、獄寺は一瞬ひるむ。が、

「ﾎﾞｿｯ)また……かよ……」

心ささったトゲを撫でるように唇をかんだ。

「そ、それより！早く勉強しようか！！」

空気の異変に気づいたツナは、すかさず教科書を机に並べだした。

そこでツナにしか聞こえない声で、Aが言ったひとこと…

「ﾎﾞｿｯ)……これ2年生の教科書じゃないですか。
私がいるのに、これって嫌味ですか？
うわー……沢田先輩って性格悪…」

「う”っ……」

この言葉で、ツナもさっきの獄寺のような無惨な姿になった。

「おい！A！！お前はオレが、お前のレベルに合わせて指導してやる！！感謝しろ！！」

「ﾎﾞｿｯ)恨んでやる…」

そこですかさず、右腕のフォローがでる。そして、またもとの会話へ…

ここまではよかった。しかし、獄寺の

「そういえば、お前って学年で何位なんだ？」

という言葉で、Aが……崩れ出した。

山本兄妹はその質問を聞くと、二人共顔を見合わせて、

「「1位」」
と、答えた。

「ケッ……」
「まぁ、やっぱりそうだよね！Aちゃん、頭よさそうだし！」

ツナが頭をかきながら、オレなんか……と笑い話を始めようとすると

「……違います」

ポツリと、声がこぼれた。
その声は、確かに……Aの声。

「え……？」

ツナと獄寺は、何を言っているのかわからず、聞き返す。

「だから……」

そして、Aは唇をとんがらせて、目を背けながら言った。

「え、でも1位って……」

「違います。1位は１位でも……後ろから……一番という意味です…」