【リボーン】ドSで腹黒な私は武お兄ちゃんの義妹です！ (ページ49)

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お兄ちゃんに怪我なんてさせません！ページ49

【運命の時まで、あと30分】

～その頃黒曜では～

「できれば、発動させたくなかった…
この人間道は最も醜く、」

＜グチュ……グキリッ！＞

骸の指が、躊躇なく目玉の奥に入り込む。指の間から血が溢れ、

そして黒へと色を変えた。
「最も危険なスキル(能力)ですからね」

黒いオーラも溢れでる。

【運命の時まで、あと25分】

「あーあ、骸さんついにやっちゃったね～」

ハンドルを握りながら、森下は横目で画面を見て言った。

「戯言言ってないでさっさとしなさい！！
もっと速く行けないんですか！！？」

その言葉に、Aは後部座席から身を乗り出しす。
その頬には冷や汗が流れている。

【運命の時まで、あと20分】

＜ドゴオォッッッ！！！！＞

「……」

「…ぐふっ…」

ツナの手袋の攻撃とも知らず、骸は攻撃した末、
地面に突き落とされた。

途切れ、途切れに、骸は必死に息を蒸し返す。

「…殺せ」

「！！……オレに、そんなことは出来ない……」

「……(ﾆﾔﾘ」

＜ガッ！！＞
「その甘さが……命とりだ」

妖しい笑顔が浮かぶ。
しかし、一瞬……その笑顔も消えた。

「(本当に甘いのは、僕の方なのですがね)」

そのあと、また笑顔に戻した。
まるでその考えを押し込めるように。

【運命の時まであと、10分】

「早く！！もう骸がっっ！！！」

「あはは、今骸って……「黙って進め！！速く！！」

「…はーい…」

【あと5分】

「ぐぁぁあああ！！！」

「……」

「……骸のドス黒いオーラがツナによって浄化されたようだな」

【あと1分】

「ハァ～……やっと着いた～」

「っ、！」
＜バッ！！＞

「え、もう行くの！？」

【あと30秒】

「(A、どうか……無事でいてください…」

【あと15秒】

「ハァッハァッ！(最後だなんて、言わせない…！！」

【3秒】

「(A……」

【2秒】

階段のかけ上がる音だけが、

【1……】

＜バダッ！！！！＞

扉が大きく開け放たれる。

そして、その入ってきた人物を見て、その場にいたものは目を見開いた。

「お前……………！！！

……ずいぶん早えおでましなんだな、
復讐者(ヴィンディチェ)」

その瞬間、冷たい現実が骸達の首に巻き付く。