真選組の黒ずきん【銀魂】3

第103話 ページ25

長谷川「そうなんだ。で、もう一つ質問があるんだけどさ…」


新八「Aさんへですか？なら、万事屋から五十音図を取ってきますけど」


長谷川「確かに本人に聞くのが1番だな。お願いするよ」


ガラガラガラガラ


長谷川さんに五十音図が必要と言われた新八君が万事屋に五十音図を取りに出て行った。


その直後、長谷川さんと神楽ちゃんが話を再開した。まぁ内容は違うみたいだけど。


神楽「ところでマダオ、無職卒業できそうアルか？でも、どんな職業についても結局は無職にな…」


長谷川「それってだいたい君ら万事屋のせいだよね」


長谷川さんが神楽ちゃんの言葉を遮りそう言った。


長谷川「俺はさ…真面目に仕事してたのにさ…」


どうやら長谷川さんは現在無職で就活？っぽいのをしているらしい。


何回か職につけたこともあったらしいが万事屋さん達のせいでクビになってしまったらしい。


そして、神楽ちゃんの長谷川さんへの態度を見る限り、全く反省していないようである。


でも、新八君は反省しているかもしれない。まぁさっき普通に接してたけど。


逆にどうやったら他人をクビにすることができるのか少し知りたい。


どうやら長谷川さんは真面目に仕事に取り組んでいるらしいし。


ガラガラガラガラ


新八「五十音図持ってきましたよ、長谷川さん。Aさん、確かペンも必要なんですよね？」


そう言いながら入ってきた新八君は五十音図をカウンターの机の上に置き、ペンを私に渡してくれた。


その五十音図を見た長谷川さんは少し驚いているようだ。


長谷川「珍しい五十音図だな。『が』とか『ぱ』とかだけじゃなくて『しゃ』とかもあるなんて」


私も『が』とか『しゃ』とか書いてある五十音図は見たことがない。ローマ字表を除けば。


この五十音図がなんで万事屋にあるんだろう？ちょっと気になる。


新八「で、長谷川さん、質問っていうのは？」


長谷川「『A』って名前から察するにこの子は女の子だろう？」


コクンコクン


私は長谷川さんの質問にうなずく。


新八「そうですよ」


神楽「そうアルヨ」


神楽ちゃんと新八君も長谷川さんの質問に答えて、頷いた。


長谷川「じゃあどうして女性禁制の真選組に入れたんだ？」


長谷川さんの質問はごもっともだ。気になって当たり前だ。


「真選組ではたらいてます」って私が言って驚かない人は誰もいないだろう。

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