第95話 ページ17
幸い服は落ちていないので、人間に戻ったとしても服を着た状態で戻れるはずだ。
でも、猫になってしまったせいで万事屋に依頼ができなくなってしまった。
頃を見計らって屯所から出て万事屋へ向かうしかないか。
ペンを口にくわえれば文字ぐらいは書けるかもしれない。勿論平仮名だけど。
沖田「まさか一発目でスープを飲むとは思っていやせんでしたよ、A。
ところで、猫になってどんな気分ですかィ?」
沖田さんは猫になって困惑している私に向かってそう言った。私はとりあえず沖田さんに猫パンチをする。
猫になったのは初めてだけど、猫の本能が出てきたっていうかなんていうか。
ムカついたので、猫パンチを沖田さんにしてしまった。しかも、爪は出したままで。
もちろん猫パンチは顔にしたわけじゃない。手の甲に向かってしたのだ。でも、爪を出していたから血は少し出ている。
A「ニャーンニャンニャーニャーン(沖田さんが悪いんですからね)」
沖田「痛っ…でも、Aが想像しているよりは可愛い猫だと思いやすけどねィ?ほら。」
沖田さんは痛いと言いながらジャケットの中から鏡を取り出した。
…沖田さんのジャケットの中にはやっぱり4次元ポケットがあるのかも。
沖田さんが鏡を取り出して私に向けると、そこには黒猫が写っていた。
その黒猫は瞳の色は紫と黄色のオッドアイで、フード付きマントをカープ風にしたものを着ていた。
可愛いと言われれば確かに可愛いと思う。でも、私は今、イラついているので、あまり可愛くはない。
ところで私はどうしてオッドアイなんだろう。実際の私はオッドアイなんかじゃなくて、両方とも紫色の瞳だ。
私はそんなことを考えながら鏡の中の自分の瞳をじっと見つめていた。
すると、
沖田「どうしてオッドアイか気になるんですかィ?」
と、沖田さんに聞かれる。私はコクンと頷く。
沖田「Aが飲んだ薬はオッドアイの猫になるための薬なんでさァ。」
猫になる薬ではなく、オッドアイの猫になるための薬って…。結構ピンポイントだな。
クマ耳を生やす薬もあれば、オッドアイの猫にするための薬もあるのか…この世界には。
私がいた世界よりも発展しているように見えるけど、ところどころ道路が舗装されていなかったり、ほとんどの人の格好が着物。
この世界はとても不思議な世界だ。
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さどぱか(プロフ) - ありがとうございます。土曜日の夜にはきっと更新再開すると思うので是非読んでください!更新頑張ります! (2020年4月9日 7時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
☆神楽☆ - すごく面白いです!更新頑張って下さい!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: e9262c735d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さどぱか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/O1rSdKG5jR4/
作成日時:2020年2月16日 13時