真選組の黒ずきん【銀魂】2

季節ネタ番外編「たまにはこういうのもいいかもしれない」の巻 ページ44

今は2月14日の午後4時くらい。


なのにとても眠い。まぁ日付から察しているとは思うけど。


そう、今日はバレンタインデー。私は徹夜して隊士全員+知り合いのチョコを作った。


徹夜じゃなくて昼間作ればいいと思うかもしれないが、それは無理だった。


実をいうと今日の昼間はずっとパトロールだったのだ。


バレンタインデーということもあってナンパが増えるとか増えないとか。


で、実際のところナンパされている女性が沢山いた。


ちなみに近藤さんはお妙ちゃんに無理矢理チョコを渡そうとして…


近藤「お妙さん…チョコを受けとっ…ウガッ」


お妙ちゃんに何度もぶっ飛ばされていた。


しかし、今日は全く気絶することなくお妙ちゃんにチョコを渡そうとしていた。


だから私は近藤さんにチョコは私がお妙ちゃんに渡しますと言って近藤さんには引き取ってもらった。


そんなことはともかく、私とチョコの話を聞いてほしい。


+×+×+×+×+×+×+×+×+×+×+×+×+

夏鳥「そういえば明日はバレンタインデーらしいよ、Aちゃん。」


夕食の準備をしていると夏鳥さんが急に私に言った。


カレンダーを見ると今日は2/13。確かに明日はバレンタインデーだ。


春花「バレンタインデーといえば…Aちゃんは好きな人とかいるの？」


私は急にそう言われたので驚いて、


A「そっ…そんな人いませんって‼」


と、噛んだ上に少し早口で返してしまった。


秋風「その様子からすると…Aちゃん、好きな人がいるんでしょ？」


A「いませんって‼」


冬月「好きな人がいるから焦ったんでしょう、Aちゃん？」


おばちゃん達の中で1番まともな冬月さんに疑われてしまうと、誤解が解けるのは不可能に等しいだろう。


ここは、話題を変えないと…。


A「そういえばおばちゃん達は旦那さんにチョコを明日渡しますよね？」


おばちゃん達「もちろん。」


A「実をいうと私、隊士全員にチョコをプレゼントしたいんです。あと、知り合い数名。」


春花「あら、Aちゃん。えらいじゃない。明日でもきっと売ってるだろうから業務用スーパーでチョコの材料を買ってきたらどう？」


でも、実をいうと明日は隊士の半分以上がパトロールに出る。


冬月「春花さん、明日は半分以上の隊士がパトロールだった筈です。

Aちゃん、あなたもそうでしょう？」


冬月さんは私が言いたかったことをそのまま言ってくれた。

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