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「あっ帽子…っ」


向こうも顔を上げてさっきよりも近い距離で目を合わせた。
帽子は周りに自分がバレないように被っていたのだろう。何も被っていないと彼だって丸わかりだ。





「嘘、え、……」



××ホテルって私たちが泊まってるとこだし…
ほんとに彼は心臓に悪い。




「…」
『…ホテル、こっちです』
「あ、ありがとうございます」





やばい、あの佐藤勝利くんと話してる。
すぐ隣にいる、心臓はち切れそう。





「ありがとうございました、助かりました」
『いえ、』




私も戻ろうとしてたホテルだからなんとも気まづい。
同じホテルに泊まるの?てか半径1m以内の酸素を勝利くんと共有できてるの?

これ明日私死んじゃう




「では…」
『はい…』



なんだこのぎこちない会話。

お別れをして遠ざかっていく勝利くん。
同じ芸能人だからって、関係ない。
距離が遠ざかって行くのだっていつもの距離に戻るだけ。





『あのっ、』
「う、わっ」
『!』





追いかけて思わず彼の肩に触れてしまった。





『ごめんなさいっ』




そんなに驚かれるなんて思わず、
後ろへと倒れそうになった。






「『……』」




気づけば目の前には整いすぎた顔。
あと数十cmで鼻が触れてしまう。
後頭部には彼の大きな手と隣には細い腕。



倒れないように支えてくれたらしい。
どうしよう、さっき無意識に勝利くんの肩を触ってしまって 一生この手は洗えないと思ったのにこれじゃあお風呂にすら入れない。





『ごめんなさいっっ』
「こちらこそすいませんっ」




慌ててお互い離れて謝った。
勝利くんに謝ってばっかりだ。




『あの、今日コンサート来てくださってましたよね、、?』
「っ……!」




震える声で話しかけると目を少し見開いてみるみる彼の顔が





『真っ赤……?』
「っ!……ぁぁ、やっちゃった」
『?!』





ヘナヘナと力が抜けたようにその場に座り込んだ勝利くん。

なに、可愛い、可愛すぎる




「はい、行ってました…」




照れくさそうに頭を掻きながら言う。



これは長い幸せな夢なのだろうか。
さっきから心臓がうるさい。






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#審判 - このお話Twitterの方で読んでました!なので、この占い小説?にやっていただいてめっちゃ嬉しいです^^ (2020年3月10日 19時) (レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
奈津子(プロフ) - リクエストがオッケーなら、セクゾとチャームが歌番組でコラボするみたいなのを見て見たいです!その後のツイッターの反応とかも書いてくださると嬉しいです!更新楽しみです! (2019年9月14日 17時) (レス) id: 55bc886d22 (このIDを非表示/違反報告)
りつ(プロフ) - すごくかわいいお話で読んでてほっこりきゅんきゅんします!これからも更新楽しみにしてます!! (2019年9月13日 2時) (レス) id: ba78544f90 (このIDを非表示/違反報告)
奈津子(プロフ) - すごく面白いです!これを読むのが毎日の楽しみです!2人の絡みがさらに増えてほしいです! (2019年9月9日 21時) (レス) id: 55bc886d22 (このIDを非表示/違反報告)
ウォル。(プロフ) - 廉しょり@爆発物処理班さん» そういって頂けて嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年9月7日 21時) (レス) id: 0f0116241e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うぉる。 | 作成日時:2019年9月1日 21時

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