お願い、私に関わらないで

09. ページ9

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JK「Aちゃんおはよ〜」

「あ、おはよう」

JK「…なんか元気ないね？」

「あはは、いや、ちょっと……」




学校に行きたくなさすぎて休もうか悩んだけど、転校そうそう休むのは気が引けて、結局来てしまった。

心配してくれるジュンギュの優しさが身に染みる。




JK「転校生大変だよね〜分かる分かる」

「ジュンギュも冬に転校してきたばっかなんだよね」

JK「転校1週間くらいでドッジボールでぶつけられて保健室行きになった黒歴史」

「どんな豪速球だよそれ」




ハンドボール部でもいるのかと思って「ちなみに誰？」と聞いたらヨシノリという子だった。うん、だれ？




JK「僕が転校してきたばっかの時はハルトやジョンファンに助けられてばっかだったから、Aちゃんも何か困ったことあったら言ってね。僕が助けてあげる」

「ジュンギュ……！」

JK「はっは、頼りになるだろ？」

「最初絶対こいつバカだとか思っててごめんねえ…」

JK「え？ちょっと」




なんていい人なんだ、このクラスにジョンファン以外にいい人がいたなんて！

あまりの感動に涙ぐみそうになる私を笑う彼。

よかった、わたしまだ転校しなくても耐えれそうだ。




JK「あと、疲れた時は俺が癒してあげるからいつでも言って」

「ジュンギュぅ……あなたなんていい人なの…」

JK「俺はほんとにいつでも準備OKだからね」

「うん！……ん？」




手を重ねて何かを握らされる。

「じゃあね〜」とスタコラサッサと去っていった背中を見ながら手を開くと、私が握っていたのはピンクのコン ドームだった。




「ぎゃあああ！！！！」

JK「はっはっ」

「キムジュンギュ〜〜！！！！」




絶叫する私と爽やかに去る男。

グッと親指を立てるジュンギュに向かってゴムを投げつけた。当たらなかった。拾った。



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