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Aと2人きりの空間が重たくて苦しくて、俺は練習室から逃げた。
前まではAと2人でいれることがあんなにも嬉しかったのに。
YD「なにしてんの?休憩中?」
HR「……イェダムヒョン、」
楽譜を持ったイェダムヒョンが、ソファに座る俺の隣に座って「おつかれー」と頭を撫でる。
自分でもわかるくらい疲れきった顔の俺を、ヒョンは優しく癒してくれる。
YD「最近Aとはどうなの?」
HR「いや、別になにも…」
YD「なにもって顔じゃないよね」
HR「……、」
YD「DNAの練習の時も全然会いに行かなかった」
確かに、前の俺なら休憩毎に会いに行っていたかもしれない。
だけど俺にはもう、Aに気軽に会える権利がない。
あんなに酷いことをして、泣かせておいて、今更どんな顔すればいいのか分からない。
YD「お前らってほんと不器用だねぇ」
HR「……ヒョン、俺、Aには幸せになって欲しい」
YD「うん」
HR「Aにとってデビューすることが幸せなら、俺は自分の枠をあげてでもデビューさせてあげたい。ジュンギュヒョンと一緒にいることが幸せなら、俺はどこかに行って2人だけにしてあげたい」
YD「うん」
HR「……確かにそう思ってるはずなのに、体はそれを拒むんだ」
本当に俺は依存している。
もう、Aに幸せになって欲しい。俺が不幸にしてしまったぶん、早くヒョンと幸せになって欲しい。
心から願っているのに、Aへの執着がまとわりつく。
YD「ハルトはさ、何のために傷ついてるの?」
HR「……分からない。でも、俺が気持ちを伝えるほど、Aは俺を拒めなくなって、ジュンギュヒョンから離れていく」
YD「うん、そうだね。Aはハルトのこと大好きから」
HR「…俺のせいで2人が傷つくのは、違うと思う」
ハラリ、と涙が右目からこぼれおちた。
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どりぃ(プロフ) - hbownさん» ありがとうございます!!4でもよろしくお願いします(^^) (2021年8月27日 7時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - るとぎゅしか勝たんさん» ドヨンくんの良さに気づいていただけて嬉しいです!!!私も描く度に好きが溢れます!ルトギュのこれからの展開を楽しみにしていて下さい>< (2021年8月27日 7時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
hbown(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2021年8月25日 22時) (レス) id: b8823fc17b (このIDを非表示/違反報告)
るとぎゅしか勝たん - 単刀直入に言いますと 、ドヨンくんにめッちゃ惹かれちゃいます 、段々優しくなッて好きが溢れちゃいますね 、( 笑、)ルトギュのバチバチ感?も最高だし 、何よりるとくンかッこよすぎて … 。更新頑張ッてとしか言えないですが 、頑張ッて下さい 、! (2021年8月8日 13時) (レス) id: 29224f56f6 (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - haruさん» ありがとうございます!本当ですか!嬉しいです><もうすぐ山場なので頑張ります! (2021年8月8日 11時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どりぃ | 作成日時:2021年2月9日 23時