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3話 ページ4

sideA

百が暴れたから閉じ込められちった。

どろろ「なあ!あねきのそれなんだ?弾いてる所見た事ねぇ。」

稼ぎで弾いてるからね。

A『これは竪琴って言うんだよ。』

弦を弾いて音を出す。

「おお、これは良い。」

お坊さん…?

A『貴方は?』

琵琶丸「そこの兄ちゃんと似た者同士ってとこかね。」

A『百、おいで。座ろ。』

百と似てる…?

どろろ「あねきからも言ってやってよ!あにき、あんな優しそうな人を斬ろうとしたんだぜ!?」

A『何も理由なしに抜いた訳ではないと思うよ。』

琵琶丸「ハッハッハ。お嬢ちゃん、お前さんはとても良い眼をしているね。」

目、見えてるのかい…?

琵琶丸「お嬢ちゃんが傍に居るとそこの兄ちゃんも落ち着いているね。」

A『…変わったお人だねぇ…お坊さん。』

琵琶丸「そうかい。」

火が消えた。

どろろ「うわ!なんだ!?」

横から冷たい風が吹く。

A『百っ!』

琵琶丸「この井戸は外へ繋がっている見たいだ。」

お坊さんに案内される。

どろろ「怖ぃぃー…」

琵琶丸「大丈夫だ。お嬢ちゃんは根を挙げないね。大した根性だ。」

A『…私は百の姉代わりだからね。と言っても百には必要ない存在かもしれないけど。』

琵琶丸「お嬢ちゃん。少なくとも彼には必要な存在だよ。隣に真っ白な魂がどれだけ安心感を抱かせているか気づくだろうよ。」

本当に不思議な人だね、この坊さんは。

琵琶丸「こんなに白くて濃い炎を見つけれない事はない。」

百は物の怪を追った。


物の怪を退治した。

どろろ「疑って悪かったよ…見えてないのはおいらだけだった。あねきも知ってたんだろ…?」

A『知らないさ。私も魂なんぞ見えないし。』

そんな落ち込まなくても。

A『…』

どろろ「あねき?」

百が私の顔を触る。

A『なんだい?ふふ、ここに居るよ。』

手を持って両頬に当てる。

琵琶丸(…あの嬢ちゃんが居るなら安心だ。こんなに白くて濃い炎を見失う事はないね。)


あの物の怪が化けていたのは、どろろの母君と似ていたそうだ。

なら、斬られそうになって怖くなったんだろう。

母君を無くした恐怖と同じくらい。

A『お前は優しい子だね、どろろ。』

百はどろろの前に立った。

どろろ「なんだよ!2人して子ども扱いやめろ!」

百は地面に書いた。

【百鬼丸】と。

先生、この子は先生に与えられた名を覚えているよ…

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2019年6月21日 5時

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