貴方の専属「圧倒的モブ顔店員」です。 【2j3j】

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さて、心臓が可笑しい。




そもそもさっきの発言は？明らかにこっち見ながら言ってたよね？分かる？って？

･･わ、分かる、よ！！？！分かるよ！！！間違ってたら恥ずかしいけど！？




駅を出た今でも心臓はドキドキするしバクバクするし

もうクレープ屋とか服屋とかどうでも良くなったきた。
否、良くはない。




・




電車を降りて約10分北方面に歩くと見えてくる大きめのショッピングモール

駅から近いし、周りには有名なチェーン店もあることからオープンして数週間経った今でも流行っている様子だ。

え？でっか！！とショッピングモールを見て目をキラキラさせるローレンさんの顔を見ると動悸がする。

恋する乙女はこんなに心臓がドクドク鳴るものなのか〜･･･って呑気に考えてる場合ではない。





『ふぅぅ〜･･･いざ、参らん』




「え？まさかの武士？」



ふふ、と笑うローレンさんに

ギュッと眉間に皺が寄る。

これがイケメンってやつか？




小学生の頃、ボロッボロの初恋を経験して以来

男の人とはどうしても一線引いてしまっていた。

中学からはダジャレとオタクに走り

高校時代には、お前お笑い芸人かよ！と笑われた。

多分爆笑ではなく嘲笑であったのかもしれない。



だから、分からない。

というかまず 本当に好きなのか？

いやでもこんなに心臓バクバクしてるし

一緒に居たいとも思うし･･･いやでも本当に？？

最近関わっている男の人が

あの父と、あののんびり店長と彼くらいだからじゃないのか？






「････＿＿ん？」





『ｩｩｩ゛ﾝ･･･』




「･･･Aさん？」





『ｸﾞｯｯｯｯ･･･違う、いや違くない･･』




「おーい！！Aさん？？」





目の前でヒラヒラ、と薄い手のひらを振られ

驚いて目を見開くと 不思議そうにこちらを見るローレンさん

ﾋｮｫｫｫ、顔がとてつもなく良い･･･って

違う！またボーッとして迷惑掛けたのか！？





『か、考え事してました』




「･･･うん、とりあえずクレープ屋行く？」




『あ、』




今日の私最悪だ！最低だ！



嫌だ、呆れられたらどうしよう。

えっと、･･･何か言わないと

謝罪じゃない


えーーっと、えっと･･･





『あ、あの、ローレンさんのこと考えてて！！』



『その、な、なんか･･･格好いいなって、考えて、て？』





え？私


まじで何言ってんの？

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