貴方の専属「圧倒的モブ顔店員」です。 【2j3j】

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学生生活は面白くない生活を送っていた自覚がある。

ただ授業を受け、母手作りの弁当を食べ、帰宅部だったので即帰宅する。
そして夕飯を食べ、勉強をし、風呂入って寝る。


絵に描いたような、つまらない 味気のない生活





アニメや漫画で趣味が合う女友達は数人居たが、

男子とはどうしても距離感が掴めなかった。


男子に自慢のダジャレやジョークを披露すると苦笑いをされ、

逆に女性っぽい感じで笑ったり喋ったりすると引かれた。




「あれ、これ嫌われてない？」



と思うことは多々あったが気付かないふりをして

そのまま20歳の成人式を迎え2年、今に至る。




私はエデン警備隊である あの人を

変人と思っているが本当に変人なのはこっちなのかもしれない。






・





私は別に、ローレンさんのことを本当に変な人だと思っているわけじゃない。

いや、まぁ、大分変な人だと思うけど･･･




エデンという国のことを色々調べたが

彼はエデンの中でも有名な中央都市で警備隊として働いている。

その時点で彼は私より遥かに優秀な人であるし、

あの変な言動を除けば愛想も良ければ礼儀正しい。

本当は真面目で誠実で格好のいい人なのだろう






「Aさん、今日も会いに来ました〜！！貴方のローレン・イロアスでーす！！」




『キャバクラと勘違いしてます？私これから休憩なんですけど』



「い、一緒に昼ｯ･･･ご飯のお誘いマジか！？」



『弁当あるので』




お手製弁当！？！？と目がガン開きで

レジのテーブルに身を乗り出すの、怖いからやめて欲しい。





良い人なんだろう、真面目で面白くて

エデンの国でも有能で仕事ができるんだろう。



それでも、こっちの世界のこんなコンビニで

まるでそこら辺にいるモブ店員という括りであろう私を相手にするなんて



ほら、とんだ変人だこと。







「お手製弁当･･･え、めっちゃいいやん！めっっちゃいいやん！！！何それ！！」




『ただ卵焼きとか、炒め物とかが入った弁当ですよ。大したものじゃ･･･』




「料理女子、好きっす」




『残念ですね、私は料理女子では無いです』





いや、そ、Aさんは料理女子じゃなくても好きです！！

Aさんが好き！！すき！！


とオーバーリアクションの絶えない彼











私も貴方も変な人だけど、


彼は面白いので


貴方のおかげで私の今の生活は随分と味がする。

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