貴方の専属「圧倒的モブ顔店員」です。 【2j3j】

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世界には、様々な人が存在し

こんなちっぽけな都内のコンビニでも変な人は存在する。


白髪で真っ赤な目をした綺麗すぎる男の人がいちごみるくを買っていたり、

都内の看板に大きく写っているナンバー１ホストがエナドリを買っていたり、

そんな人たちが「こーばす帝国」？？の人を連れてきてたり


ここは変な人御用達のコンビニかよ！と思うけれど

そこまで来る頻度が高くないので、そこまでではないのだろう。





・





国行 Aは 人にあまり興味がないのだと思う。

これは自分を客観視したときに思ったことだ。



綺麗な男の人を見ても「綺麗だなぁ･･･」と心の中で思って終わり

ホストを見ても「ホストがエナドリ買っとる･･･」とレジを通すだけ。



そんな「一軍男子」と呼ばれるような男性に連絡先を聞く女性とは

まるでタイプが違うのだろうと思う。



彼氏もいたことないし、友達も少なかった。

恵まれていたのは優しい家族と、初アルバイトであるここの店の

のんびりした店長と、面白さとパワフルさを兼ね備えた最強のベテラン女性軍。




そんなこんなで国行 Aは変な人が来ようと、来なかろうと

このコンビニでなるべく長く働きたいと思った。






「Aさん、Aさんね、よし覚えた。はーー！！道のり長かった･･･次デートか･･･」




『いらっしゃいませ、店内をじっくりご覧ください』




「連絡先は？電話番号･･･、あ、俺こっちの世界用のスマホあるよ〜ん」




『レジに一直線に来ないでください。ナンパで訴えますよ』




「え、うわ゛まじかまじか、マ？？明日護衛やーん。デートは来週か･･･」







『店長、この頭飛んでる馬鹿異世界様野郎の耳 検査してあげてください』





ホットスナックコーナーのチキンを補充する店長に

赤髪異世界人の変人さを見てほしいとお願いすると

「仲いいねぇ」と笑われた。



おい、この店の長だろ。助けてもくれないのか。

ベテランの女性軍は助けてくれるんじゃないか、と

レンジの掃除をしているスタッフに声をかけると


「もう、恋人だからって言葉遣いには気を付けないとだめよ。お客様なんだから」と笑われた。






「話、誰も聞いてくれんね」




『鼻で笑わないでください。恋人と言われたことを否定してください』




「なんで？」




『････煙草、今日もカートンですか』







「うん！！」







本当に、一番変な人。

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