貴方の専属「圧倒的モブ顔店員」です。 【2j3j】

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「ここは色んな人が来るし、いろんな世界の人が来るから〜」





と


のんびり屋の店長が、フライヤーでチキンを揚げながら新人に言う言葉。

新人スタッフはそれに「は、い、頑張ります！！」と意気込み

それを傍で聞いた私たちベテランが「いろんな世界って異世界人が来るってことだから」と伝え

新人スタッフは頭がごちゃごちゃになり困惑する流れ。





都内のコンビニは田舎のコンビニより給与が高い。

最低賃金の違い、客数の違いからである。

だから大学生やバイトOKな高校生がこうしてバイトとして入り、

店長にさらっと言われることを私たちが回収する。

一種のギャグである。





店長「実はこの、国行ちゃんが異世界人様担当なんだぁ〜」




『違います。異世界人が寄ってくるだけです』





こうして店長に「異世界人様担当」と紹介され否定し

新人スタッフさんが私の珍しい苗字で驚き、店長のセリフにまた宇宙猫状態になるのも定番の流れ。



ここはコンビニではなく実はお笑い養成所なのか？と言わんばかりに

着いていけない新人スタッフを置いて突っ走る店長。

アットホームどころかむしろ怖い、なんて求人口コミに書かれたりしないだろうか。





店長「いつもたばこ買ってくれる男の子がいるでしょう？赤髪の綺麗な顔立ちの･･･もう専属みたいなもんなんだから！」




『あれ、専属ってか指名ですよ。ここはキャバクラじゃないんだから』




そんな会話の流れに、恐る恐る口を開き

「えっと、すごく好かれているんですね！」と突っ込んだ新人スタッフさんに

私は口をきゅっと結んだ。




好かれている、

人としてそれは大変喜ばしいことであり

勿論嫌われるより好かれる方が良い。






『新人さん、いや、新人ちゃん････』




『世の中には、うわｯこの人に好かれたら怖ぇ〜って人がいるんですよ』




そんな私の言葉に店長は「んわはは〜」と笑い

新人ちゃんは「怖い人･･･？」と顎に手を添え悩んだ。




正解はね








「Aさーん！今日も来たよー！！煙草○○番のカートンと〜、あ、今日も貴方のローレン・イロアスでーーす！！おいすーー！！」





『正解はエデンという国から来る、都市警備部隊 ローレン・イロアスさんです』





「なになに、なによ〜？未来の旦那の紹介？」




『はい、カートンなかったのでバラでいきますね〜』











そんな光景を見て新人ちゃんは

また宇宙猫状態になったそうだ。

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